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今回のテーマは、医学研究科の専攻・分野別試験内容一覧と対策の考え方です。
医学研究科は「分野ごとに別物の入試」と考える
医学研究科の受験で、
最初につまずきやすいポイントがあります。
それは、
医学研究科を一括りにして考えてしまうこと
です。
医学研究科は、
制度上は同じ研究科ですが、
実態としては
専攻・分野ごとに
入試の性格が大きく異なります。
なぜ分野ごとの理解が不可欠なのか
医学研究科では、
- 研究対象
- 方法論
- 必要な知識
- 英語の使い方
これらが、
分野によって大きく違います。
そのため、
全体対策だけでは、
必ずどこかでズレが生じます。
医学研究科の主な分野区分
細かな分類は研究室単位ですが、
大きく見ると、
次のように分けて考えると整理しやすくなります。
- 基礎医学系
- 臨床医学系
- 社会医学・公衆衛生系
- 医工連携・融合領域系
それぞれ、
試験の意味合いが異なります。
基礎医学系の試験の特徴
主な分野
- 生理学
- 生化学
- 分子生物学
- 病理学 など
試験の特徴
基礎医学系では、
研究者としての基礎体力
が強く見られます。
- 専門知識の正確さ
- 理論理解
- 実験思考
筆記試験では、
教科書レベルの理解+研究的視点
が求められます。
基礎医学系の対策の考え方
- 広く浅くではなく
- 基礎を確実に押さえる
これが最重要です。
難問対策よりも、
基本概念を
自分の言葉で説明できるか
を意識した準備が必要です。
臨床医学系の試験の特徴
主な分野
- 内科系
- 外科系
- 各専門診療科
臨床医学系は、
誤解されやすい分野です。
臨床力そのものは評価対象ではありません。
見られているのは、
- 臨床疑問を
- 研究課題に落とせるか
という力です。
臨床医学系で評価されるポイント
- 症例紹介に終わらない
- 「なぜ」「どこが未解明か」を言語化できる
- 研究仮説に変換できている
ここができていないと、
臨床寄りすぎる
と判断されます。
社会医学・公衆衛生系の試験の特徴
主な分野
- 公衆衛生学
- 疫学
- 医療政策
- 医療経済
この分野では、
方法論の理解
が非常に重視されます。
- 疫学手法
- 統計
- データの扱い
が、
明確に問われます。
社会医学系の対策の注意点
この分野で多い失敗は、
- 問題意識は鋭いが
- 方法が曖昧
というケースです。
どうやって検証するのか
を説明できるようにしておく必要があります。
医工連携・融合領域系の試験の特徴
主な分野
- 医工学
- バイオインフォマティクス
- データサイエンス系
この分野では、
バックグラウンドの違い
が前提になります。
- 医学出身
- 理工系出身
どちらか一方が不利ということはありません。
融合領域で見られる評価軸
- 専門外をどう補うか
- 他分野とどう接続するか
- 研究として成立するか
特に、
「分からない部分を理解しているか」
が重要な評価ポイントになります。
英語試験の扱いは分野で違う
医学研究科の英語試験は、
- 分野によって
- 位置づけが微妙に異なります。
ただし共通しているのは、
研究で英語を使えるか
という視点です。
分野別対策で最も重要なこと
分野別対策で最重要なのは、
自分の分野で
何が「評価対象」なのかを把握すること
です。
- 知識か
- 方法か
- 問いの立て方か
これを誤ると、
努力がズレてしまいます。
医学研究科対策は「横断」と「特化」の両立
医学研究科対策は、
- 全体構造を理解しつつ
- 分野ごとに特化する
この両立が必要です。
全体だけでも、
個別だけでも足りません。
まとめ
医学研究科の専攻・分野別試験対策のポイントは、
- 医学研究科を一括りにしない
- 分野ごとの評価軸を把握する
- 研究者視点で準備する
- 方法論を軽視しない
この4点です。
分野ごとの特性を理解した人ほど、
入試対策はシンプルになります。
次回は、
医学研究科における英語試験の重要性と対策の考え方
を解説します。
医学研究科編、
ここからさらに核心に入っていきます。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


