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今回のテーマは、商学研究科における英語試験の位置づけと対策の考え方です。
商学研究科の英語は「できるか」より「使えるか」
商学研究科の英語試験について、
多くの受験生が次のように考えています。
- 点数が高ければ有利
- 英語が苦手だと不利
- TOEIC・TOEFL対策が最優先
しかし、商学研究科の英語試験は、
単なる語学試験ではありません。
見られているのは、
研究に英語を使えるかどうか
という一点です。
商学研究科で英語が求められる理由
商学研究科の研究分野は、
- 経営学
- 会計学
- マーケティング
- ファイナンス
いずれも、
英語文献が中心
となる分野です。
そのため英語試験は、
- 研究に必要な最低限の読解力
- 海外研究への接続力
を確認する役割を持っています。
英語試験の位置づけは「足切り+補助評価」
商学研究科における英語の位置づけは、
足切り要素+補助評価
です。
- 一定水準を下回る
→ 書類評価が良くても不利 - 基準を満たしている
→ それ以上は大きな差になりにくい
この構造を理解することが重要です。
TOEIC・TOEFLは「研究力の代替」ではない
よくある誤解があります。
- TOEICが高いから研究は弱くても大丈夫
- 英語ができれば評価される
これは、完全に誤りです。
英語スコアは、
研究計画書の代わりにはならない
という点を、
必ず押さえておいてください。
商学研究科で求められる英語力の実態
商学研究科で実際に求められている英語力は、
- ネイティブ並み
- 論文を完璧に訳せる
ではありません。
評価されるのは、
- 英語論文の概要が把握できる
- 自分の研究に関係する部分を読める
という、
実務的・研究的読解力
です。
英語が弱い受験生が取るべき戦略
英語に不安がある場合、
やるべきことは明確です。
- 無理に高得点を狙わない
- 研究分野の英語文献に慣れる
- 要旨・結論を読む練習をする
つまり、
試験英語より研究英語
を優先することです。
英語試験と研究計画書の関係
商学研究科では、
英語試験と研究計画書は連動
しています。
- 計画書で英語文献を引用
- 面接で英語文献に触れる
この状態が作れていれば、
英語力に不安があっても
印象は悪くなりません。
面接で英語はどう見られるか
面接では、
- 英語で話せるか
- 発音が良いか
は、ほぼ見られていません。
見られているのは、
英語文献をどう研究に使っているか
です。
- どの論文を参考にしたか
- 何が参考になったか
ここが説明できる人は、
英語力が評価されます。
商学研究科で評価が下がる英語の使い方
以下は、評価を下げやすい例です。
- 英語論文を並べるだけ
- 読んだことをアピールするだけ
- 内容を説明できない
これは、
研究に使えていない
と判断されます。
英語対策でやってはいけないこと
商学研究科の英語対策で
よくある失敗は、
- 試験直前に英語だけ詰め込む
- スコアアップに全振りする
これです。
その結果、
研究計画書が薄くなる
という本末転倒が起こります。
正しい英語対策の順序
商学研究科の英語対策は、
1. 研究テーマを決める
2. 関連する英語文献を探す
3. 概要・結論を読む
4. 必要に応じて試験対策
この順が最も安定します。
社会人受験生の英語対策の注意点
社会人受験生は、
- 英語学習に時間を割きすぎる
傾向があります。
英語は、
研究を支える道具
であり、
目的ではありません。
まとめ
商学研究科における英語試験の本質は、
- 語学力測定
ではなく - 研究適性の確認
- 足切り水準は超える
- 研究で英語を使う姿勢を示す
この2点を押さえれば、
英語が原因で不合格になることは
ほぼありません。
次回は、
商学研究科の研究計画書が評価される理由・落ちる理由
を解説します。
ここから、
書類対策の核心に入ります。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


