院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「慶應義塾大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは、商学研究科の併願戦略と研究計画書の使い分けです。
商学研究科の併願で最も多い失敗は「同じ計画書を出すこと」
商学研究科を受験する人の多くが、
併願について次のように考えがちです。
- 同系統だから同じ研究計画書でいける
- 少し直せば大丈夫
- 併願は保険なので深く考えなくていい
しかし、商学研究科の併願で
最も多い不合格原因は、
研究計画書を“使い回している”こと
です。
商学研究科の併願は「数」ではなく「整合性」
まず大前提として押さえてください。
商学研究科の併願は、
数を増やしても、合格率は上がりません。
むしろ、
- 研究の軸がブレる
- 計画書の完成度が下がる
- 面接で説明が破綻する
というリスクが高まります。
商学研究科で併願が難しい理由
商学研究科の併願が難しい理由は、
はっきりしています。
それは、
研究テーマと教員・分野の結びつきが強い
からです。
- 同じ「経営学」
- 同じ「マーケティング」
でも、
- 理論の立場
- 方法論
- 重視する議論
は、研究科・教員ごとに異なります。
併願戦略の基本原則
商学研究科の併願戦略は、
次の一文に集約されます。
研究テーマは一本、
表現と強調点を出し分ける
これができていない併願は、
ほぼ確実に失敗します。
「研究テーマを変える併願」は危険
よくある誤解があります。
- A大学用にテーマ①
- B大学用にテーマ②
このやり方は、
商学研究科ではほぼ破綻します。
理由は明確で、
- 面接で説明が揺れる
- 研究の必然性が薄れる
からです。
併願であっても、
研究テーマは一本
が原則です。
出し分けてよい部分・ダメな部分
共通であるべき部分
- 問いの中核
- 問題意識
- 研究対象
- 基本的な方法論
ここが変わると、
研究そのものが別物になります。
出し分けるべき部分
- 先行研究の扱い
- 理論の強調点
- 研究科・教員との接続
ここで、
「その研究科でやる必然性」を示します。
商学研究科併願で最重要なのは「先行研究の整理」
併願で差がつく最大のポイントは、
先行研究レビュー
です。
- どの研究を中心に置くか
- どの議論を軸にするか
これを研究科ごとに調整することで、
同じ研究でも、
別の顔を持たせる
ことができます。
併願時の研究計画書NGパターン
次のような状態は、
非常に危険です。
- A大学とB大学で
志望理由がほぼ同じ - 教員名を入れ替えただけ
- 研究科名だけ変えている
評価者から見ると、
どこでもいい研究
に見えてしまいます。
面接で併願はどう見られているか
商学研究科では、
併願していること自体は問題ではありません。
問題になるのは、
- 研究の軸が説明できない
- 大学ごとに言っていることが違う
この状態です。
面接では、
研究は一本か
が、必ず確認されています。
社会人受験生の併願で注意すべき点
社会人受験生は、
- 時間が限られている
- 書類作成の負担が大きい
という制約があります。
そのため商学研究科では、
併願は2校まで
が、最も成功率が高い傾向があります。
「併願しない勇気」も戦略
商学研究科の受験では、
- この1校に集中する
という選択が、
最も合理的なケースも少なくありません。
- 研究テーマとの相性
- 教員構成
- 自分の準備状況
これを冷静に見て判断することが重要です。
正しい併願戦略の組み立て方
商学研究科の併願戦略は、
次の順で考えると安定します。
1. 研究テーマの核を固める
2. 相性の良い研究科を選ぶ
3. 評価軸の違いを把握する
4. 計画書を出し分ける
この順序を飛ばすと、
併願は失敗しやすくなります。
商学研究科の併願は「保険」ではない
最後に、
非常に重要な点を伝えます。
商学研究科の併願は、
保険ではありません。
- 数を打つ戦略
ではなく - 研究をどう見せるかの戦略
です。
まとめ
商学研究科の併願戦略と研究計画書の使い分けのポイントは、
- 研究テーマは一本
- 出し分けは表現と強調点
- 先行研究レビューが鍵
- 面接で整合性を保つ
この4点です。
併願で合格する人は、
研究が一本通っている人
です。
次回は、
商学研究科の社会人受験における併願と時間戦略
を解説します。
ここで、
商学研究科編の後半戦略を整理します。
志樹舎
では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
院試受験でお困りの方は、
無料相談
にお気軽にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


