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今回のテーマは、商学研究科の面接で必ず聞かれる質問とその意図です。
商学研究科の面接は「評価の場」ではなく「確認の場」
商学研究科の面接に対して、
多くの受験生が次のように身構えます。
- 何を聞かれるのか分からない
- 変なことを言ったら落ちそう
- うまく話せないと不利
しかし、まず知っておいてほしいのは、
商学研究科の面接は、
一発逆転や減点合戦の場ではない
ということです。
面接の本質は、
書類で見た内容が本当かどうかの確認
ここにあります。
面接で見られているのは「話のうまさ」ではない
商学研究科の面接で評価されるのは、
- プレゼン力
- 話し方の上手さ
- ロジカルな即答力
ではありません。
評価されているのは、
研究について、
自分の言葉で説明できるか
という一点です。
面接質問は「ほぼ決まっている」
商学研究科の面接質問は、
実はそこまで多様ではありません。
毎年、形を変えながら
ほぼ同じ軸の質問が出ています。
必ず聞かれる質問①「研究テーマについて説明してください」
ほぼ100%聞かれます。
この質問の意図は、
研究計画書を理解して書いているか
の確認です。
- 計画書と違う説明
- 抽象的すぎる説明
をすると、
書類との乖離
と判断されます。
この質問で見られているポイント
- 問いが明確か
- 焦点が定まっているか
- 余計な話をしていないか
ここで長々と話す必要はありません。
2〜3分で要点を説明できるか
が重要です。
必ず聞かれる質問②「なぜこのテーマなのですか」
この質問は、
動機の確認
ではありません。
見られているのは、
研究としての必然性
です。
- 興味があるから
- 実務で必要だから
だけでは、評価は伸びません。
良い回答の構造
評価される答えは、
1. 先行研究ではここまで分かっている
2. しかし、ここが十分に検討されていない
3. だからこのテーマを扱う
という構造を持っています。
必ず聞かれる質問③「なぜ商学研究科なのですか」
この質問の意図は、
研究科との適合性確認
です。
- 他大学でもよさそう
- MBAでもよさそう
と思われると、評価は下がります。
商学研究科らしい答え方
評価されるのは、
- 教員構成
- 研究分野の厚み
- 理論と実証のバランス
など、
研究環境との接続
が説明できている回答です。
必ず聞かれる質問④「研究方法はどう考えていますか」
この質問では、
- 方法の高度さ
ではなく - 問いとの対応
が見られています。
- なぜその方法なのか
- 他の方法ではだめなのか
ここが説明できると、評価は安定します。
必ず聞かれる質問⑤「修士論文までの見通しはありますか」
商学研究科では、
修了できるかどうか
が非常に重視されています。
- データは集められるか
- 分析量は現実的か
この見通しが甘いと、
不安要素になります。
よくある失敗①「実務の話が長くなる」
社会人受験生に特に多い失敗です。
- 実務経験
- 成果
- 改善事例
これらを長く話すと、
研究の話が出てこない
という印象になります。
よくある失敗②「答えを断定しすぎる」
- 結論はこうなります
- 必ずこうなると思います
こうした言い切りは、
研究の余地がない
と受け取られることがあります。
研究は、
まだ分からないことを扱うもの
という前提を忘れないでください。
よくある失敗③「考えていないことを誤魔化す」
面接で分からないことを聞かれたとき、
- とりあえず答える
- それっぽく話す
これは、逆効果です。
評価されるのは、
分からないことを分からないと言える姿勢
です。
面接で評価が上がる受け答えの特徴
評価される受け答えには、
共通点があります。
- 書類と話が一致している
- 指摘を受け止めている
- 研究が進む余地を残している
つまり、
研究者的な対話が成立している
状態です。
面接対策で最も重要な準備
商学研究科の面接対策で
最も重要なのは、
研究計画書を
自分の言葉で説明できるようにすること
です。
想定問答を暗記する必要はありません。
まとめ
商学研究科の面接で必ず聞かれる質問と意図を整理します。
- 研究テーマ
- テーマ設定理由
- 研究科との相性
- 研究方法
- 修士論文の見通し
これらはすべて、
研究計画書の確認
です。
面接は怖い場ではありません。
研究について、
会話ができるかどうか
それを確かめる場です。
次回は、
商学研究科の面接で評価が一気に下がるNG回答集
を解説します。
ここで、
「やってはいけない答え方」を
具体的に整理します。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


