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今回のテーマは
政策・メディア研究科修了後の進路とキャリアの現実です。

政策・メディア研究科を受験する際、
多くの人が心のどこかで次のような疑問を抱えています。

  • 修了後はどんな進路が現実的なのか
  • 学位はキャリアにどう使われているのか
  • 期待と現実にズレはないのか

この回では、
理想論ではなく、実際に起きている進路の構造を整理します。


1. 政策・メディア研究科修了後の進路は一つではない

政策・メディア研究科修了後の進路は、
単線的ではありません。

主に見られるのは、次のようなルートです。

  • 博士課程への進学
  • 企業への就職・転職
  • 行政・政策関連分野への進路
  • 起業・プロジェクト型キャリア

いずれも一定数存在しますが、
研究内容とキャリアの接続の仕方によって
満足度には大きな差が生まれます。


2. 博士進学を選ぶ人が考えるべき現実

政策・メディア研究科から博士課程へ進学する人もいますが、
安易な判断は危険です。

博士進学では、

  • 研究テーマの継続性
  • 指導教員との関係
  • 学術的成果の見通し

が、修士以上に厳しく問われます。

「SFCだから柔軟にいける」という発想だけで進むと、
途中で行き詰まるケースも少なくありません。


3. 就職・転職で評価される修士の姿

政策・メディア研究科修了後に
企業や組織へ進む場合、
評価されているのは学位そのものではありません。

企業側が見ているのは、

  • 複雑な問題を構造化できるか
  • 異なる立場・分野を整理できるか
  • 議論を言語化できるか

といった、研究を通じて身についた思考力です。

研究テーマが直接業務に直結しなくても、
考え方が評価されるケースは多くあります。


4. 起業・実践型キャリアの落とし穴

政策・メディア研究科は、
起業やプロジェクト型のキャリアとも親和性が高い研究科です。

しかし修了後に後悔する人の多くは、

  • 修士研究と実践を切り離していた
  • 研究成果を言語化できていない
  • 「やったこと」しか説明できない

という状態になっています。

研究として何を明らかにしたのかを説明できないと、
学位の価値は十分に活かされません。


5. 修了後に後悔する人の共通点

政策・メディア研究科修了後に
「こんなはずではなかった」と感じる人には、
明確な共通点があります。

  • 修士課程を活動期間だと思っていた
  • 研究とキャリアを結びつけて考えていなかった
  • 指導や議論を受け身でこなしていた

これらはすべて、
修士課程を“通過点”としてしか捉えていなかった結果です。


6. 受験段階から意識しておくべきキャリア視点

院試の段階で、
明確な将来像を決め切る必要はありません。

ただし、

  • なぜ大学院に進学するのか
  • 修士で何を身につけたいのか
  • その先にどんな選択肢があるのか

を、言語化できる状態にはしておく必要があります。

これは、
研究計画書や面接での一貫性にも直結します。


まとめ 政策・メディア研究科は「キャリアの分岐点」

政策・メディア研究科の修士課程は、

  • 自由な時間
  • 多様な人との出会い

がある一方で、
自分で意味づけしないと何も残らない環境でもあります。

研究を通じて何を考え、
何を明らかにし、
それをどう使うのか。

その意識を持てた人ほど、
修了後のキャリアを主体的に選び取っています。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。