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今回のテーマは
文学研究科で求められる学生像とは何か
です。


「優秀な学生」と「求められる学生」は違う

文学研究科の受験生が、最も勘違いしやすいポイントがあります。

それは、

成績が良ければ評価される
知識が多ければ通る

という考え方です。

しかし文学研究科の入試では、
「優秀そうな学生」と「求められる学生」は一致しません。

評価されるのは、
研究室に受け入れたあと、きちんと研究が進む学生かどうか
です。


文学研究科が見ているのは「研究者としての伸び代」

文学研究科の教員が見ているのは、

  • 今どれだけ完成しているか

ではなく、

  • これから研究者として伸びるか

という点です。

そのため、

  • 知識が多い
  • 難しい理論を知っている

だけでは、決定打になりません。

むしろ、

  • まだ荒削りでも
  • 思考の方向が正しい

学生の方が、評価されることも多いのです。


求められる学生像① 問いを自分の言葉で持っている人

文学研究科で最も重視されるのは、

なぜ、そのテーマを研究したいのか

を、自分の言葉で説明できるかです。

  • 誰かの受け売りではない
  • 流行りに乗っていない
  • 途中で変わってもいいが、今は本気

こうした問いを持っている人は、
研究が途中で折れにくいと判断されます。


求められる学生像② 先行研究を「使おう」としている人

文学研究科では、

  • 先行研究をたくさん知っている人

よりも、

  • 先行研究をどう使うか考えている人

が評価されます。

  • どの議論を踏まえるのか
  • どこに違和感を持ったのか
  • 自分はどこに立つのか

この姿勢があるかどうかで、
研究者としての適性が判断されます。


求められる学生像③ 指導を受ける準備ができている人

文学研究科は、

  • 自由に研究できる場所

ではありますが、

  • 放置される場所

ではありません。

教員が重視しているのは、

  • 指摘を受け止められるか
  • 修正を前向きにできるか
  • 議論を積み重ねられるか

という点です。
「自分の考えに固執しすぎる人」は、研究が止まりやすいと判断されます。


落ちやすい学生像①「分かっているつもり」の人

不合格になりやすいのは、

  • 専門用語を多用する
  • 理論名を並べる
  • 難しい話をする

一見すると「できそう」な学生です。

しかし、

  • 問われると説明できない
  • 研究としての核心が曖昧

という場合、評価は一気に下がります。
文学研究科では、「分かっているつもり」は最も危険です。


落ちやすい学生像②「関心」と「研究」を混同している人

文学研究科特有の落とし穴がこれです。

  • 興味がある
  • 面白いと思う
  • 大事なテーマだと思う

これらを、そのまま研究計画にしてしまう。

しかし教員は、

それは研究として、何を明らかにするのか

を見ています。
「関心」を「問い」に変換できないと、評価されません。


社会人・異分野出身者に期待されていること

社会人や専門外出身者は、不利ではありません。
むしろ、期待される点があります。

  • 現場経験から生まれた問題意識
  • 学部生にはない視点
  • なぜ今研究したいのかという必然性

これらを、学術研究の形式に落とし込めるかが評価ポイントになります。


「理想の学生像」を演じなくていい

よくある失敗が、

文学研究科っぽい学生になろうとする

ことです。

  • 難しい言葉を使う
  • 学者っぽく振る舞う

必要はありません。

求められているのは、

  • 誠実に考えているか
  • 研究として成立させようとしているか

ただ、それだけです。


求められる学生像を一言で言うと

文学研究科で求められる学生像を、一言で言うなら、

未完成だが、正しい方向を向いている人

です。
完成度よりも、研究の向きと姿勢が評価されます。


まとめ

文学研究科で求められる学生像は、

  • 頭の良さ
  • 知識量
  • 文才

ではありません。

  • 問いを持ち
  • 先行研究を踏まえ
  • 指導を受けながら研究を進められる人

です。
この視点を持つだけで、研究計画書も面接も、自然と変わってきます。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。