院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「慶應義塾大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは
文学研究科で評価される研究テーマの作り方
です。
「テーマが決まらない」の正体
- 興味はあるが、研究テーマにならない
- 広すぎると言われる
- 何度書き直してもしっくりこない
テーマが決まらないのは能力の問題ではありません。
テーマの作り方を誤解しているだけです。
文学研究科でいう「研究テーマ」とは何か
研究テーマとは、
ある対象について、
どの問いを、
どの立場から明らかにするのか
を一文で示したものです。
評価されるテーマは「狭い」
- 対象が限定されている
- 時代・範囲が明確
- 視点が一つに絞られている
評価される研究テーマは、例外なく「狭い」です。
落ちるテーマ① 抽象語が多すぎる
- 近代
- 主体
- アイデンティティ
- 表象
- 他者
抽象語は、問いを隠してしまいます。
落ちるテーマ② 「〜について考察する」
「考察する」「検討する」は方法であって、問いではありません。
評価されるテーマの作り方① 対象を徹底的に絞る
- 作家一人
- 作品一作
- 特定の時期
- 特定の概念
「絞りすぎかも」と思うくらいで、ちょうど良いです。
評価されるテーマの作り方② 違和感を言語化する
- 先行研究への引っかかり
- 通説への小さな疑問
- 説明しきれていない点
この違和感を「問い」に変換します。
評価されるテーマの作り方③ 先行研究とセットで考える
テーマは、
- 何が言われているか
- どこまで分かっているか
- どこが十分でないか
とセットで設計します。
テーマは完成させなくていい
必要なのは、
この方向なら研究として深められる
と教員に思わせることです。
社会人・専門外でも通るテーマの特徴
- 問題意識の背景が明確
- 経験と研究が自然につながっている
- 学術的に再定義されている
良いテーマは「説明できる」
- なぜこのテーマか
- 何を明らかにしたいか
- なぜ今やるのか
専門外の人に説明できなければ、まだテーマになっていません。
まとめ
- 対象を絞る
- 違和感を問いに変える
- 先行研究と結びつける
評価される研究テーマは、小さくて鋭いものです。
次回は、文学研究科の先行研究レビューで見られている視点を解説します。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


