院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する
「慶應義塾大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。

今回のテーマは
法科大学院の面接で評価が下がるNG回答です。

法科大学院の面接では、
多少言葉に詰まっても不利になることはほとんどありません。
一方で、内容や姿勢によっては、はっきりと評価を下げてしまう回答があります。

ここでは、実際に多いNG回答と、その背景にある評価視点を整理します。


1. 理想論だけを語る回答

最も多いNGが、次のような回答です。

  • 正義を実現したい
  • 弱い立場の人を守りたい
  • 社会をより良くしたい

これらは法曹志望として自然な動機ですが、
面接ではそれ自体が評価対象にはなりません。

なぜなら、

  • 法曹を志す人の多くが同じことを言う
  • 現実の法曹教育・実務との接続が示されていない

からです。

評価が下がるのは、
「きれいな理想を語っているが、現実が見えていない」
と判断される場合です。


2. 「何となく法曹志望」という曖昧な動機

次に評価を下げやすいのが、

  • 昔から法律に興味があった
  • 周囲に勧められた
  • 自分に向いていると思った

といった、動機の浅さが透けて見える回答です。

このタイプの回答は、

  • 法科大学院での学修を理解していない
  • 長期戦になる覚悟が弱い

と見られやすくなります。

面接官が不安に感じるのは、
「この人は途中で辞めてしまわないか」という点です。


3. 現実を軽視した回答

評価を大きく下げやすいのが、
法科大学院や司法試験の現実を軽く扱う回答です。

たとえば、

  • 大変だとは思いますが、何とかなると思います
  • 努力すれば大丈夫だと思います
  • 周りと協力して乗り切りたいです

一見前向きですが、
負荷の大きさを理解していないと判断される可能性があります。

法科大学院では、

  • 勉強量
  • 精神的負荷
  • 成績による選別

が避けられません。

この現実を踏まえた言葉で語れないと、
評価は伸びません。


4. 法科大学院を「予備校扱い」する回答

面接でよくあるNGが、

  • 司法試験に受かるために入りたい
  • 試験対策をしっかり教えてくれそうだから

といった、法科大学院を予備校のように扱う発言です。

法科大学院は、

  • 単なる試験対策機関
    ではなく
  • 法曹としての思考と判断を鍛える教育機関

です。

この理解がないと、
教育理念とのズレが大きいと判断されます。


5. 他責的・受け身な姿勢が見える回答

次のような回答も、評価を下げやすい傾向があります。

  • 指導してもらえれば頑張れます
  • 環境が整っていれば成果を出せると思います
  • 教えてもらうことで成長したいです

これらは一見謙虚ですが、
自走力が弱いと見られやすい回答です。

法科大学院では、

  • 自分で考え
  • 自分で整理し
  • 自分でアウトプットする

姿勢が前提になります。


6. NG回答に共通する本質

ここまで挙げたNG回答に共通するのは、

  • 動機が抽象的
  • 教育制度の理解が浅い
  • 覚悟と現実性が見えない

という点です。

面接官が見ているのは、

  • うまく話せるか
    ではなく
  • この人を法曹教育に送り出しても大丈夫か

という一点です。


まとめ|面接で落ちるのは「話し下手」ではない

法科大学院の面接で評価が下がるのは、

  • 緊張した
  • 言葉に詰まった

といった理由ではありません。

評価を下げるのは、

法曹教育の現実を理解せず、
覚悟や設計が見えない回答をしてしまうこと

です。

完璧な答えは必要ありません。
重要なのは、

  • 制度を理解している
  • 厳しさを分かったうえで志望している
  • 自分なりにやり切る覚悟がある

この3点が、
自分の言葉で伝わるかどうかです。


志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
院試受験でお困りの方は、 無料相談 にお気軽にお申し込みください。


※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。