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今回のテーマは、法学研究科の面接で評価が一気に下がるNG回答集です。


面接で落ちる人は「知識不足」ではない

法学研究科の面接で不合格になる人の多くは、
決して準備不足ではありません。

  • 研究計画書は書き込んでいる
  • 文献もそれなりに読んでいる
  • 想定質問にも答えられる

それでも評価が下がる。

その原因は明確です。

面接で落ちる人は、
「内容」ではなく
「答え方」で評価を落としています。


NG回答の本質は「研究者として危うく見えること」

まず理解しておいてほしいことがあります。

面接官(指導教員)が警戒するのは、

  • 間違った答え
    ではありません。

警戒されるのは、

この人に研究を任せて大丈夫か分からない

と感じさせる答え方です。

以下では、
実際に評価を一気に下げる
典型的なNG回答パターンを整理します。


NG①「勉強がしたいです」「学び直したいです」

一見、前向きに聞こえる回答ですが、
法学研究科では危険です。

なぜNGか

  • 研究目的が見えない
  • 学部・ロースクールとの区別がつかない

と判断されます。

法学研究科は、

研究をする場

であり、

勉強を教えてもらう場

ではありません。


OKに変える視点

  • 何を明らかにしたいのか
  • どこに問いがあるのか

を必ず含める必要があります。


NG②「まだ研究テーマは固まっていません」

正直さのつもりで言ってしまいがちな回答です。

なぜNGか

  • 研究の出発点が見えない
  • 入学後も迷い続けそう

と判断されます。

完全に固まっている必要はありません。
ただし、

問いの方向性

は示す必要があります。


NG③「指導教員の研究に合わせたいです」

一見、協調的に聞こえますが、
評価は下がります。

なぜNGか

  • 主体性がない
  • 自分の問いを持っていない

と受け取られるからです。

評価されるのは、

自分の問いがあり、
それが指導教員の専門と重なる

という状態です。


NG④「実務ではこうするのが普通です」

社会人受験生に特に多いNG回答です。

なぜNGか

  • 実務報告に見える
  • 法学的思考が見えない

と判断されます。

法学研究科で評価されるのは、

実務経験を
法学的にどう位置づけるか

です。


NG⑤「この説が正しいと思います」

結論を強く断定する回答も危険です。

なぜNGか

  • 他説を検討していない印象
  • 議論の余地を閉じてしまう

と見なされます。

法学研究科では、

結論より
検討過程

が重視されます。


NG⑥「新規性はまだ分かりません」

これも正直すぎる回答です。

なぜNGか

  • 先行研究整理が不十分
  • 研究の意義が見えない

と判断されます。

新規性とは、

  • 大発見
    ではなく
  • 既存研究とのズレ

です。


NG⑦「時間は頑張って作ります」

社会人受験生が言いがちな回答です。

なぜNGか

  • 計画性が見えない
  • 研究継続性が不安

と受け取られます。

評価されるのは、

具体的な研究スケジュール

です。


NG⑧「どんな質問にも対応します」

自信を見せたい気持ちは分かりますが、
逆効果です。

なぜNGか

  • 研究の輪郭が見えない
  • 深掘りに耐えられない印象

を与えます。

法学研究科では、

研究範囲を限定できる人

が評価されます。


NG⑨「先生のご意見に従います」

これも一見、無難に聞こえる回答です。

なぜNGか

  • 研究者として未熟
  • 受け身すぎる

と判断されます。

研究は、

指導されるもの
ではなく
一緒に考えるもの

です。


NG⑩「合格したら考えます」

これは致命的です。

なぜNGか

  • 研究意欲が低い
  • 準備不足

と即判断されます。

面接時点で、

研究はもう始まっている

という意識が必要です。


NG回答に共通する致命点

ここまでのNG回答には、
共通点があります。

研究の主体が、自分にない

  • 教えてもらう
  • 合わせる
  • 従う

この姿勢が見えると、
評価は一気に下がります。


面接で評価される答え方の共通点

逆に、評価される回答には
次の特徴があります。

  • 問いの方向性が明確
  • 未完成な点を自覚している
  • 今後どう深めるか説明できる

完璧さは不要です。


面接前に必ずやるべき最終チェック

面接前に、必ず確認してください。

  • 研究テーマを一言で説明できるか
  • 先行研究との関係を説明できるか
  • 研究範囲を限定できているか

これができていれば、
NG回答は自然と避けられます。


まとめ

法学研究科の面接で評価が一気に下がるのは、

  • 知らないこと
    ではなく
  • 研究者として危うく見えること

です。

  • 受け身
  • 断定
  • 抽象論

これを避け、

  • 問い
  • 検討過程
  • 計画性

を示すことが、
最大の面接対策です。

次回は、
法学研究科の併願戦略と研究計画書の使い分け
を解説します。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。