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今回のテーマは、社会学研究科の面接で必ず聞かれる質問と意図です。


社会学研究科の面接は「確認の場」である

社会学研究科の面接について、
多くの受験生が次のように身構えています。

  • 何を聞かれるのか分からない
  • 変化球の質問が来そう
  • うまく答えられなかったら落ちるのでは

しかし、まず押さえておいてほしい前提があります。

社会学研究科の面接は、
逆転の場でも、アピール大会でもありません。

位置づけとしては、

書類で見えた研究が、本当に本人のものかを確認する場

です。


面接で「必ず」聞かれる質問には共通点がある

社会学研究科の面接では、
研究室や年度が違っても、

ほぼ必ず聞かれる質問の型

があります。

質問内容は違って見えても、
意図は驚くほど共通しています。


質問①「研究テーマを簡単に説明してください」

最も頻出の質問です。

ここで多くの受験生がやってしまうのが、

  • 計画書をそのまま要約する
  • 背景説明を長く話す

という失敗です。

面接官の意図

  • 研究テーマを自分の言葉で説明できるか
  • 問いの核心を理解しているか

評価されるのは、

30〜60秒で、研究の軸が伝わる説明

です。


質問②「なぜそのテーマなのですか」

一見、動機を聞いているように見えますが、
実際の意図は違います。

面接官の意図

  • 関心と研究が切り分けられているか
  • 問いが感情ではなく研究から出ているか

評価される答えは、

  • 社会的背景
  • 先行研究の限界
  • 自分の問題意識

が、研究の文脈でつながっている説明です。


質問③「先行研究はどのようなものがありますか」

この質問は、
知識量を試すものではありません。

面接官の意図

  • 研究領域を把握しているか
  • 自分の研究の位置づけを理解しているか

評価されるのは、

  • 有名研究の名前
    ではなく
  • その研究が何を明らかにし、何が残っているか

です。


質問④「どのような方法で研究しますか」

社会学研究科では、
この質問の比重が非常に高いです。

面接官の意図

  • 問いと方法が結びついているか
  • 現実的に実施可能か

評価される答えは、

  • なぜその方法なのか
  • その方法で何が分かるのか

が説明できているものです。


質問⑤「なぜ本研究科なのですか」

この質問は、

  • 慶應が好きだから
  • 有名だから

では通りません。

面接官の意図

  • 研究環境との適合性
  • 指導体制との相性

評価されるのは、

研究テーマ × 研究科 × 指導教員

が、
一貫して説明できているかどうかです。


質問⑥「研究がうまくいかなかったらどうしますか」

意外と聞かれる質問です。

面接官の意図

  • 研究の不確実性を理解しているか
  • 修正・調整ができるか

評価されるのは、

  • 完璧な計画
    ではなく
  • 柔軟に考えられる姿勢

です。


社会学研究科の面接で「聞かれない」こと

ここで安心してほしい点もあります。

社会学研究科の面接では、

  • 難解な理論の詳細
  • 細かい統計手法
  • 知識の暗記確認

が中心になることは、ほとんどありません。

面接は、

知識試験の延長ではない

ということを忘れないでください。


面接で評価が下がる典型パターン

ここで、よくある失敗を整理します。

  • 話が長くなる
  • 質問とズレた答えをする
  • 無理に断定的に話す

これらは、

研究者として不安定

という印象につながります。


分からないときの正しい対応

面接では、

  • 分からない質問
  • 想定外の問い

が出ることもあります。

このとき大切なのは、

無理に答えを作らないこと

です。

  • 現時点では検討途中
  • 今後の課題として考えている

と正直に説明できる方が、
評価は下がりません。


社会人受験生の面接で特に見られる点

社会人受験生の場合、

  • 実務経験をどう研究に変換しているか

が重点的に見られます。

  • 経験談
  • 成功事例

だけで終わると、
評価は伸びません。


面接対策の正しい考え方

社会学研究科の面接対策は、

  • 想定問答を暗記する
    ことではありません。

やるべきことは一つです。

研究計画書を、自分の言葉で説明できるようにする

これができていれば、
面接は自然と安定します。


面接は「研究の整合性チェック」

最後に、最も重要な視点を伝えます。

社会学研究科の面接は、

研究の整合性チェック

です。

  • 書類と話が一致しているか
  • 思考が整理されているか

ここが確認されているだけです。


まとめ

社会学研究科の面接で必ず聞かれる質問は、

  • 研究テーマ
  • 動機
  • 先行研究
  • 方法
  • 研究環境

いずれも、

研究計画書の確認

に過ぎません。

面接は恐れる場ではなく、
研究を説明する場です。

次回は、
社会学研究科の面接で評価が一気に下がるNG回答集
を解説します。

ここで、
「やってはいけない答え方」を
具体的に整理します。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。