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今回のテーマは
経営管理研究科(MBA)の入試制度と評価構造の全体像です。
経営管理研究科(MBA)の受験を考え始めた方からは、
- 学歴や職歴が重視されるのではないか
- 管理職や経営者の方が有利なのではないか
- 実績がないと評価されないのではないか
といった不安をよく聞きます。
しかし、実際のMBA入試の評価構造は、
こうしたイメージとはかなり異なっています。
1. 経営管理研究科の入試は「経営者選抜」ではない
まず最も重要な前提として、
経営管理研究科(MBA)の入試は、
- すでに優秀な経営者を選ぶ試験
- 成功体験を競う場
ではありません。
評価されているのは、
- 経営現象をどのように捉えているか
- 問題を構造的に考え直せるか
- 学びを通じて思考を更新できるか
という、思考者としての適性です。
そのため、
- 肩書きが立派
- 実績が派手
であっても、
評価が高くなるとは限りません。
2. 学歴・職歴は「加点要素」ではなく「前提条件」
MBA受験では、
- 有名大学出身か
- 大企業に勤めているか
- 管理職経験があるか
といった点が気になりがちです。
しかしこれらは、
- 合否を直接左右する評価軸
- ではなく
- その人の背景情報
として扱われています。
評価の中心は、
- その経験をどう捉え直しているか
- 経験からどんな問いを立てているか
という点にあります。
3. 経営管理研究科の評価は「点数化しにくい」
経営管理研究科の入試は、
- 筆記試験
- 書類
- 面接
といった形式を取りますが、
実際の評価は単純な点数配分ではありません。
見られているのは、
- 問題意識の一貫性
- 書類と面接の整合性
- 思考の深さと柔軟性
といった、定量化しにくい要素です。
そのため、
- 明確な失点がないのに不合格
- 派手な経歴でも評価が伸びない
という結果が起こります。
4. 書類・面接は「同じものを別角度から見る装置」
経営管理研究科の入試では、
- 書類で何を見るか
- 面接で何を見るか
が、明確に分かれています。
ただし、それは
別々の能力を測っているわけではありません。
書類では、
- 問題意識を文章として整理できているか
面接では、
- その問題意識を対話の中で説明できるか
を確認しています。
つまり、
- 同じ思考構造を
- 文章と対話で二重に確認している
というのが実態です。
5. MBA入試で評価される人の共通点
経営管理研究科で評価されやすい受験生には、
次のような共通点があります。
- 自分の経験を相対化できている
- 「正解」を語ろうとしない
- 失敗や限界を冷静に捉えている
- 学びによって考えが変わる前提を持っている
逆に、
- 成功体験を証明しようとする
- 経営論を断定的に語る
姿勢は、
評価を下げやすくなります。
6. 経営管理研究科入試の評価構造まとめ
ここまでを整理すると、
経営管理研究科(MBA)の評価構造は次の通りです。
- 学歴・職歴は背景情報
- 評価の中心は問題意識と思考構造
- 書類と面接で一貫性を確認
- 「考え直せるか」が最大の判断軸
MBA入試は、
経営ができるかどうかを測る試験ではありません。
経営を学ぶ準備ができているか
を見ている試験です。
まとめ MBA入試は「何をしてきたか」より「どう考えているか」
経営管理研究科(MBA)の入試で問われているのは、
- 肩書き
- 実績
- 成功談
ではありません。
問われているのは、
これまでの経験を材料にして、
経営をどう考え直そうとしているか
という一点です。
この評価構造を理解できるかどうかで、
研究計画書の書き方も、
面接での語り方も、大きく変わってきます。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


