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今回のテーマは
経営管理研究科における指導教員・研究分野の選び方です。

MBA受験生から非常に多いのが、次のような悩みです。

  • 有名な先生を選んだ方が有利なのか
  • 経営戦略・組織論・マーケティング、どの分野に寄せるべきか
  • 研究テーマと教員が完全一致していないとダメなのか

結論から言うと、
指導教員選びで失敗する人ほど、「相性」ではなく「肩書き」で選んでいます。


1. 指導教員選び=合否ではない

まず押さえておきたいのは、
経営管理研究科では、

  • この先生を選んだから合格
  • この先生を外したから不合格

という単純な構造にはなっていない、という点です。

指導教員は、

  • 合否を直接決める存在
    ではなく
  • 研究が成立するかを判断する前提条件

として見られています。

重要なのは、
その教員の研究分野で、あなたのテーマが検討可能かどうか
という一点です。


2. 教員ブランドで選んで失敗するケース

MBA受験でよくある失敗が、

  • 有名教授だから
  • 著書を読んだことがあるから
  • 名前を出した方が評価されそうだから

という理由で指導教員を選ぶことです。

この場合、

  • 研究分野が噛み合っていない
  • テーマとの接点が曖昧
  • 指導のイメージが持てない

と判断されやすくなります。

「誰に教わりたいか」より
「誰ならこの研究を指導できるか」

という視点が必要です。


3. 経営管理研究科で見られている「分野の合わせ方」

経営管理研究科では、

  • 戦略論
  • 組織論
  • マーケティング
  • 会計・ファイナンス

といった分野がありますが、
テーマが一つの分野に完全に収まる必要はありません。

重要なのは、

  • 研究の主軸がどこにあるか
  • どの分野の議論を使って考えたいか

が説明できていることです。

「複合的なテーマ」自体は問題ではなく、
軸が曖昧なことが評価を下げます。


4. 指導可能性があるかどうかの判断基準

指導教員選びで見られているのは、

  • テーマがその教員の専門と完全一致しているか
    ではなく
  • 研究として指導できる射程に入っているか

です。

そのためには、

  • 教員の研究分野・関心
  • 過去の研究テーマ
  • 指導してきた修士論文の傾向

と、自分のテーマとの接点が
言語化できているかが重要になります。


5. 「この先生しかいない」は危険信号

研究計画書や面接で、

「この先生でなければできない研究です」

という表現を使う人がいます。

一見、熱意があるように見えますが、

  • 指導が限定されすぎている
  • 柔軟性がない

と判断されるリスクがあります。

評価されやすいのは、

  • 主にこの分野で考えたい
  • この視点で指導を受けたい

という、余白のある言い方です。


6. 指導教員選びで本当に見られていること

最終的に、
経営管理研究科の指導教員選びで見られているのは、

  • 自分の研究を客観的に位置づけられているか
  • 研究分野を理解した上でテーマを置けているか
  • 指導によって変わる前提を持っているか

という、研究者としての姿勢です。


まとめ 指導教員選びは「研究の置き場所」を示す行為

経営管理研究科(MBA)における指導教員選びは、

  • 好み
  • 有名度
  • 相性

で決めるものではありません。

それは、

自分の研究を、
どの学術的文脈に置くかを示す行為
です。

この整理ができていれば、
研究計画書も、面接での説明も、
一貫したものになります。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。