院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する
「慶應義塾大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは
薬学研究科の併願戦略と研究計画書の使い分けです。
薬学研究科を志望する受験生の多くが、
- 私大と国立はどう併願すべきか
- 研究計画書は大学ごとに変えるべきか
- テーマを変えた方が合格しやすいのか
といった点で迷います。
ここで判断を誤ると、
併願しているはずなのに、すべての大学で評価が下がる
という事態が起こりがちです。
1. 薬学研究科併願で最も多い失敗
薬学研究科の併願で最も多い失敗は、
- 大学ごとにテーマを大きく変える
- 研究計画書を“書き分けすぎる”
というケースです。
一見すると戦略的に見えますが、
実際には、
- 研究の軸が定まっていない
- どの大学でも中途半端
という印象を与えてしまいます。
併願で評価されるのは、
テーマの一貫性です。
2. 併願の基本は「テーマ固定・設計調整」
薬学研究科の併願戦略の基本は、
次の考え方です。
- 研究テーマの核は変えない
- 大学・研究科ごとに
研究の切り口や位置づけを調整する
つまり、
- 問いは同じ
- 説明の仕方を変える
という設計です。
3. 私大×国立併願での考え方
私大と国立を併願する場合、
- 試験形式
- 面接の比重
- 研究科のカラー
に違いはありますが、
研究テーマそのものを変える必要はありません。
調整すべきなのは、
- 研究の背景説明
- 研究のスケール感
- 修士修了後の位置づけ
といった部分です。
テーマを変えるのではなく、
見せ方を調整する
これが併願成功の基本です。
4. 研究計画書の「使い分け」とは何か
研究計画書の使い分けとは、
- 別テーマを書く
という意味ではありません。
正しい使い分けとは、
- 研究背景の書き方
- 先行研究の整理の仕方
- 研究の意義の置き方
を、その研究科の文脈に合わせて調整することです。
研究の問いと仮説は、
どの大学でも一本で通っている必要があります。
5. テーマを変えたくなる心理に注意
併願時にテーマを変えたくなるのは、
- 落ちるのが怖い
- 幅広く出した方が当たりそう
という心理からです。
しかし薬学研究科では、
- テーマを変える
= 研究設計が浅い
と見られるリスクの方が大きくなります。
評価されるのは、
- 一つのテーマを
- 複数の視点から説明できる力
です。
6. 併願戦略で必ず確認したいポイント
併願する前に、
次の点を必ず確認してください。
- どの大学でも同じ問いを説明できるか
- 研究計画書の軸は一貫しているか
- 面接でブレずに語れるか
これができていれば、
併願はリスク分散ではなく、合格可能性の拡張になります。
まとめ 薬学研究科の併願は「広げる」のではなく「深める」
薬学研究科の併願戦略で重要なのは、
- 大学数を増やすこと
- テーマを散らすこと
ではありません。
重要なのは、
一つの研究テーマを、
複数の研究科文脈で説明できる深さを持っているか
という点です。
研究テーマがしっかり設計できていれば、
併願はむしろ評価を安定させる武器になります。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。

