院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「慶應義塾大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは
経済学研究科の面接で必ず聞かれる質問と意図です。
面接は「出来」を見る場ではない
経済学研究科の面接について、受験生の多くが次のように考えています。
- うまく答えられたかどうか
- 難しい質問に詰まらなかったか
- 教授に好印象を持ってもらえたか
しかし、これは面接の本質を少し誤解しています。
結論から言います。
経済学研究科の面接は、
「正解を言えるか」を見る場ではなく、
「研究者として成立するか」を確認する場です。
面接の質問はほぼパターン化されている
まず安心してほしいのは、
経済学研究科の面接で聞かれる質問は、
毎年ほぼ同じ型に収まっているという点です。
奇をてらった質問はほとんどありません。
逆に言えば、
定番の質問にどう答えるか
で、評価が大きく分かれます。
必ず聞かれる質問①「研究テーマを説明してください」
ほぼ確実に聞かれます。
ここで評価されているのは、
- テーマの新しさ
ではなく - 研究として整理できているか
です。
評価が高い回答は、
- 問いが明確
- 研究対象が具体的
- 方法が想像できる
という特徴があります。
一方、評価が下がるのは、
- 社会問題の説明で終わる
- 話が広がりすぎる
- 結局、何を明らかにしたいのか分からない
ケースです。
必ず聞かれる質問②「なぜ経済学なのですか」
この質問は、非常に重要です。
経済学研究科の教員は、
なぜ他分野ではなく経済学なのか
を強く意識しています。
評価される答えは、
- 経済学の理論や方法
- 他分野との違い
を踏まえて説明できているものです。
逆に、
- 社会に役立ちそうだから
- ニュースでよく見るから
といった理由は、
動機として弱く見えます。
必ず聞かれる質問③「先行研究は何を読みましたか」
この質問で見られているのは、
- 何本読んだか
ではありません。
教員が確認しているのは、
その論文を本当に理解しているか
です。
- どんな結論だったか
- どこに限界があるか
- 自分の研究とどう関係するか
ここまで話せると、
評価は一気に上がります。
必ず聞かれる質問④「この研究は修士2年で終わりますか」
経済学研究科の面接では、
- 研究の実現可能性
が必ずチェックされます。
- データは入手できるか
- 分析量は多すぎないか
この問いに対して、
まだ分かりません
入ってから考えます
と答えると、評価は下がります。
必ず聞かれる質問⑤「将来どうするつもりですか」
この質問の意図は、
進路を縛ることではありません。
教員が見ているのは、
研究と将来像が矛盾していないか
です。
- 博士進学
- 就職
- 実務への応用
どれでも構いませんが、
- 研究内容と無関係
- その場しのぎ
に見えると、評価は下がります。
面接で評価が下がる答え方の共通点
経済学研究科の面接で、
評価が下がりやすい答えには共通点があります。
- 自信がない
- 話が長くなる
- 論点がずれる
特に多いのが、
聞かれていないことまで話してしまう
ケースです。
面接では、
- 簡潔
- 論理的
が何より重要です。
分からないときの正しい対応
面接で、
- 分からない質問
- 想定外の質問
が出ることもあります。
このとき大切なのは、
無理に答えないこと
です。
- 分からない点
- 今後調べるべき点
を正直に伝えた方が、
研究者として誠実
と評価されることがあります。
面接は「書類の確認作業」
経済学研究科の面接は、
- 書類と矛盾がないか
- 書類の内容を理解しているか
を確認する場でもあります。
- 研究計画書
- 志望理由
と、
同じ話を別の角度から聞かれる
と考えてください。
社会人受験生が意識すべき点
社会人受験生の場合、
- 実務の話をしすぎる
と、研究として弱く見えることがあります。
重要なのは、
- 経験 → 問い
- 経験 → 理論
への変換です。
面接対策で最も大切なこと
最後に、最も重要なことを伝えます。
経済学研究科の面接で大切なのは、
- 話し方の上手さ
ではなく - 研究への向き合い方
です。
- 研究を理解している
- 課題を把握している
- 続ける覚悟がある
これが伝われば、
多少つまずいても問題ありません。
まとめ
経済学研究科の面接で必ず聞かれるのは、
- 研究テーマ
- なぜ経済学か
- 先行研究
- 実現可能性
- 将来像
これらはすべて、
研究者として成立するか
を確認する質問です。
次回は、
経済学研究科の面接で評価が一気に下がるNG回答集
を解説します。
「やってはいけない答え方」を知ることで、
面接の失点は確実に防げます。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


