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今回のテーマは
「一上響教授の研究室と求められる力」です。

慶應義塾大学大学院の経済学研究科を目指す方の中には、金融政策や為替、物価といったマクロ経済の動きに関心を持っている方も多いのではないでしょうか。

ニュースでは日々、金利やインフレ、円安といった話題が取り上げられていますが、それらをただ受け取るだけでなく、自分の手で理解したいと感じる方もいると思います。

そうしたテーマを、経済学とデータ分析の視点から研究しているのが、一上響教授です。

今回は、一上教授の研究内容や特徴、そしてどのような学生に向いているのかを整理していきます。


実務経験と研究をあわせ持つ視点

一上教授の大きな特徴は、研究者であると同時に、実務の現場を経験している点です。

日本銀行で長く経済分析に携わり、経済の動きや政策判断に関わってきた経験があります。

大学院での研究においては、このような実務の視点が大きな強みになります。

理論だけでなく、現実の経済がどのように動いているのかを踏まえた研究が求められるためです。

専門分野は、マクロ経済学、ファイナンス、国際金融、金融政策などです。

金利や資金の流れ、政策の影響など、現代の経済を理解するうえで重要なテーマを扱っています。


データから現実を読み解く研究

一上教授の研究では、データをもとに経済の実態を分析する姿勢が重視されています。

その中でも特徴的なのが、アンケート調査などのデータを活用した分析です。

経済学では、人は合理的に行動するという前提が置かれることがありますが、現実の行動は必ずしもその通りではありません。

そこで、実際の人々や市場参加者の考え方や予測をデータとして集め、分析することで、現実の動きをより正確に捉えようとします。

たとえば、将来の金利に対する予測がどの程度正確なのか、インフレへの期待が実際の消費行動にどう影響するのかといったテーマが扱われます。

理論と現実の間にあるズレを見つけることが、この分野の大きな特徴です。


求められるのは「疑う姿勢」

一上教授の研究室に関心がある方にとって重要なのが、「疑う姿勢」です。

経済に関する情報は、ニュースや専門家の発言など、さまざまな形で発信されています。

しかし、それらをそのまま受け入れるのではなく、本当にそうなのかを考えることが求められます。

なぜそのような結論になるのか。

別の見方はできないのか。

そのために必要なデータは何か。

こうした問いを自分で立て、データを使って検証していく姿勢が重要になります。

大学院では、こうした考え方をもとに研究を進めていきます。


研究に必要な基礎力

一上教授の研究分野では、いくつかの基礎的な力が求められます。

まず、マクロ経済学やファイナンスに関する基礎知識です。

金利やインフレ、為替といった基本的な概念を理解しておく必要があります。

次に、データ分析の力です。

統計や計量経済学の基礎を学び、実際にデータを扱う力が求められます。

さらに、英語の文献を読む力も重要です。

最新の研究は英語で発表されることが多いため、先行研究を理解するためには欠かせません。

これらの力をバランスよく身につけることが、研究を進めるうえでの土台になります。


研究計画書にどうつなげるか

一上教授を志望する場合、研究計画書ではテーマと視点の両方を明確にすることが大切です。

まず、自分が関心を持っているマクロ経済のテーマを具体的に示します。

そのうえで、そのテーマに対してどのような疑問を持っているのかを整理します。

世の中で一般的に言われていることに対して、どこに違和感があるのか。

どのようなデータを使えば、その疑問に答えられるのか。

こうした点を具体的に考えることで、研究としての形が見えてきます。

また、分析方法についてもある程度の方向性を示しておくと、計画に具体性が出てきます。


まとめ|マクロ経済を自分の手で理解したい人へ

一上響教授の研究は、マクロ経済の動きをデータを通して理解しようとするものです。

金融政策や為替、インフレといったテーマに関心があり、それを自分の力で分析したい方にとって、非常に魅力的な分野だと言えます。

一方で、求められるのは単なる知識ではありません。

情報をそのまま受け取るのではなく、自分で考え、検証しようとする姿勢が重要になります。

もしこの分野に興味がある方は、日々のニュースをきっかけに、自分なりの問いを持つところから始めてみてください。

その積み重ねが、研究計画書や面接での説得力につながっていきます。


※本記事は一般的な情報整理の観点から解説しています。最新の教員情報、研究内容、募集状況、入試要項などの詳細については、必ず慶應義塾大学大学院および各研究科の公式サイトをご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。