【ダブルディグリー】KMDで学べる「CEMS MIM」とは?グローバルに活躍したい人向けに解説

院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「慶應義塾大学大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。今回のテーマは「【ダブルディグリー】KMDで学べる『CEMS MIM』とは?グローバルに活躍したい人向けに解説」です。

KMD(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)への進学を考えている方の中には、テクノロジーやデザインだけでなく、将来的には海外やグローバル企業で活躍したいと考えている方もいるでしょう。

そのような方が知っておきたい制度のひとつが、「CEMS MIM」です。KMDでの学びを軸としながら、国際経営やグローバルビジネスについても本格的に学べる可能性があるプログラムとして注目されています。

今回は、CEMS MIMとはどのようなプログラムなのか、KMDとの関係や学びの特徴、どのような方に向いているのかを分かりやすく解説します。


CEMS MIMとはどのようなプログラム?

CEMSは、世界各国の大学・ビジネススクールや企業、社会的パートナーなどから構成される国際的なネットワークです。

そこで提供されているのが、CEMS Master in International Management、通称CEMS MIMです。国際経営を中心に学びながら、異なる国籍や文化的背景を持つ学生、企業などと関わり、グローバルな環境で活躍するための力を身につけていくことを目的としています。

CEMS MIMの特徴は、大学の講義だけで完結するのではなく、海外での学習、企業とのプロジェクト、インターンシップなど、実践的な経験が組み込まれている点です。

単に国際経営の知識を覚えるだけではなく、異なる文化や価値観の中で実際に人と協働し、ビジネス上の課題に取り組む経験を積めるところに大きな魅力があります。


KMDとCEMS MIMにはどのような関係がある?

慶應義塾大学はCEMSのネットワークに参加しており、KMDもCEMS MIMに関わる研究科のひとつとして位置づけられています。

KMDというと、テクノロジーやデザイン、メディアなどの研究をイメージする方が多いため、「なぜ国際経営のプログラムと関係があるの?」と感じるかもしれません。

しかし、KMDが目指しているのは、単に優れた技術やデザインを生み出すことだけではありません。それらを実際に社会へ届け、新しい価値として定着させるところまで考えることが重視されています。

どれほど魅力的な技術やアイデアでも、ビジネスとして継続できなかったり、海外市場で受け入れられなかったりすれば、社会に広く届かないことがあります。

そのため、テクノロジーやデザインに加えて、国際経営やグローバルビジネスの視点を身につけることは、KMDで考えたアイデアを世界へ広げるうえでも意味のある学びになります。


CEMS MIMでは何を学ぶのか

CEMS MIMでは、国際経営に関する科目を履修するだけでなく、企業と関わる実践的な活動なども重視されています。

異なる国籍の学生とチームを組み、企業が抱える課題について考えたり、海外の教育機関で学んだりする経験を通して、国際的なビジネス環境で必要となるコミュニケーション力や問題解決力を養っていきます。

また、インターンシップなど、実際のビジネス環境に身を置く機会が設けられることも特徴です。

これはKMDのリアルプロジェクトとも共通する部分があります。座学で知識を得るだけではなく、実際の企業や社会と関わりながら学ぶという点では、KMDの教育方針と相性のよいプログラムと考えることができます。


海外で学ぶ経験が大きな特徴

CEMS MIMを考えるうえで重要なのが、国際的な環境で学ぶことです。

日本の大学に在籍しながら日本国内だけで国際経営について勉強するのではなく、海外の教育機関やグローバルな学生コミュニティの中で学ぶことが大きな特徴となっています。

海外に行けば、言葉だけではなく、仕事に対する考え方や意思決定の方法、コミュニケーションの取り方など、日本とは異なる価値観に直面することになります。

こうした経験は、将来海外で働きたい方だけでなく、日本国内でグローバル企業や外国人メンバーと仕事をしたい方にとっても役立つでしょう。

特にKMDでは多様な専門性や価値観を持つ人との協働が重視されるため、国境を越えてさらに多様な人々と関わる経験は、KMDでの学びを広げる機会にもなります。


どのような人に向いている?

CEMS MIMは、将来的にグローバルな環境で仕事をしたい方にとって魅力的な選択肢です。

たとえば、海外企業で働きたい、グローバル企業の新規事業に関わりたい、日本で生み出したサービスを海外へ展開したい、将来起業して世界市場を目指したいという方は、CEMS MIMで得られる経験との相性がよいでしょう。

また、エンジニアやデザイナーとして専門性を持っている方が、さらにビジネスや経営の視点を加えたい場合にも検討する価値があります。

技術を開発できるだけではなく、それを誰に届け、どの市場で、どのような仕組みで継続させるのかまで考えられるようになることで、研究成果を社会実装する力も広がります。


英語力だけではなく異文化への適応力も必要

国際的なプログラムである以上、英語で学び、コミュニケーションを取る力は重要になります。

ただし、単純に英語試験で高いスコアを持っていればよいというものではありません。

異なる文化的背景を持つ学生と意見が合わない場合にどう調整するのか、自分の考えを分かりやすく説明できるか、相手の価値観を尊重しながらチームで成果を出せるかといった力も重要です。

KMDのリアルプロジェクトで求められる、多様な人との協働や柔軟性が、さらに国際的な環境へ広がったものと考えるとイメージしやすいでしょう。


社会人は時間面も含めて検討する

KMDを社会人として受験する方の場合は、CEMS MIMに興味があっても、時間面について現実的に考えておく必要があります。

海外での学習やインターンシップなどが含まれる場合、通常のKMDでの学業に加えて、仕事との調整が必要になります。

フルタイムで勤務しながらKMDへ通い、さらに国際プログラムへ参加することを考えている場合には、勤務先の制度、休職や休暇の取得可能性、経済的な負担なども含めて検討しましょう。

「魅力的だから参加したい」という気持ちだけではなく、自分のキャリアや生活との両立が可能かを早めに確認することが大切です。


KMDの志望理由ではCEMSだけを目的にしない

CEMS MIMに強く関心を持っている場合、KMDのStatement of Purposeや面接で触れたいと考える方もいるでしょう。

その際に注意したいのは、「CEMS MIMに参加したいからKMDを志望します」という構成だけにしないことです。

まずはKMDで何を研究したいのか、なぜKMDのリアルプロジェクトや多分野横断の環境が必要なのかを明確にすることが重要です。

そのうえで、「KMDで研究する○○というテーマを、将来的には海外でも展開したい。そのためにCEMS MIMを通じて国際経営やグローバルなビジネス環境についても学びたい」という流れであれば、KMDでの研究とCEMS MIMが自然につながります。

CEMS MIMは目的そのものではなく、自分の研究やキャリアを広げる選択肢のひとつとして位置づけると、志望理由にも一貫性が出ます。


参加条件や選考は必ず確認する

CEMS MIMについては、KMDへ合格すれば自動的に参加できると考えないよう注意が必要です。

プログラムへの参加には別途条件や選考が設けられる場合があり、語学力をはじめ、履修条件やスケジュールなどについて確認する必要があります。

また、制度の内容、参加可能な研究科、海外での学習期間、インターンシップなどの要件は変更される可能性があります。

CEMS MIMを進学理由の重要な要素として考えている方ほど、KMD公式サイトだけでなく、慶應義塾大学のCEMSに関する最新情報も確認しておきましょう。


まとめ

CEMS MIMは、KMDでの学びに加えて、国際経営やグローバルビジネスの視点を身につけたい方にとって注目したいプログラムです。

KMDでテクノロジーやデザイン、社会実装について学びながら、さらに海外での学習、企業とのプロジェクト、インターンシップなどを経験することで、自分の専門性を国際的な環境へ広げられる可能性があります。

特に、将来海外で働きたい方、グローバル企業で新規事業に関わりたい方、日本で生み出したサービスを世界へ展開したい方にとっては、将来のキャリアを考えるうえで魅力的な選択肢になり得ます。

ただし、KMDの受験では、まず自分自身の研究テーマや問題意識を明確にすることが基本です。そのうえで、CEMS MIMをどのように活用すれば、自分の研究や将来像をさらに広げられるのかを考えてみましょう。


※本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。CEMS MIMの参加対象、選考条件、取得できる学位・資格、履修科目、海外での学習、インターンシップ、語学要件、実施期間などは年度によって変更される場合があります。また、KMD在籍者が参加できる条件についても最新情報を必ず確認してください。受験・参加を検討される際は、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科および慶應義塾大学のCEMS関連の公式サイトをご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。