院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する
「慶應義塾大学大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは
「慶應義塾大学大学院入試の全体像」です。
「慶應の大学院に進学したいが、何から始めればいいのかわからない」
これは、毎年多くの受験生から寄せられる相談のひとつです。
大学院入試は、学部入試とはまったく異なる仕組みで行われます。
この違いを理解しないまま対策を始めてしまうと、
どれだけ努力を重ねても合格に届かないケースが少なくありません。
本記事では、
慶應義塾大学大学院入試の全体構造・評価基準・正しい準備の流れを、
初めて院試に挑戦する方にも分かりやすく整理します。
1.慶應大学院入試は「研究者・高度専門職の選抜」である
まず理解しておくべき最重要ポイントは、
大学院入試は学力試験ではないという点です。
学部入試が「知識量」や「処理能力」を測る試験であるのに対し、
大学院入試は、研究者、または高度な専門性を持つ職業人として育成できる人材かどうかを見極めるための選抜です。
慶應大学院で特に重視される評価軸は、次の3点です。
- 研究テーマが明確であるか
- 研究を最後まで遂行できる能力・姿勢があるか
- 指導教員や研究室との相性が合っているか
つまり、「どれだけ勉強したか」よりも
「何を研究し、どのように成長したいのか」が
合否を大きく左右します。
2.慶應義塾大学大学院入試の基本構造
慶應義塾大学の大学院入試は、
研究科ごとに完全に独立して実施されます。
学部入試のような共通試験は存在せず、
研究科ごとに評価方法や配点が異なります。
一般的な評価要素は、次の3つです。
- 出願書類(研究計画書、志望理由書、成績証明書など)
- 筆記試験(専門科目・小論文など)
- 面接試験
この中でも、最も重要なのが出願書類です。
書類段階で評価が低い場合、
その後の試験で挽回することはほぼ不可能だと考えてください。
3.研究計画書が合否を8割決める理由
慶應大学院入試において、研究計画書は
事実上の合否決定資料です。
体感的には、
合否の8割以上を左右すると言っても過言ではありません。
研究計画書で評価される主なポイントは、次の5つです。
- 研究テーマに独自性があるか
- 問題意識が明確で深いか
- 先行研究を正しく理解しているか
- 研究方法が現実的かつ妥当か
- なぜ慶應でなければならないのか
不合格者に多いのは、
「テーマは面白いが、研究として成立していない」
というケースです。
4.筆記試験の正しい位置づけ
筆記試験は、
研究を行うための基礎的な専門力を確認するための試験です。
どれほど高得点を取っても、
研究計画書の評価が低ければ不合格になります。
そのため、
筆記試験対策は研究計画書を軸に据えたうえで行うものであり、
先行して取り組むべきものではありません。
5.面接は「就活面接」ではない
大学院入試の面接は、
一般的な就職面接とは性質がまったく異なります。
教授陣が確認しているのは、次のような点です。
- この学生を研究室に迎えて問題ないか
- 研究を途中で投げ出さない人物か
- 指導方針や研究テーマが噛み合っているか
質問内容は自然と
「研究テーマ」「先行研究」「なぜ慶應なのか」
に集中します。
6.合格者が実践する正しい準備順序
合格者の多くが実践している準備の流れは、次の通りです。
- 研究テーマの仮決定
- 指導教員・研究室のリストアップ
- 研究計画書の作成
- 出願書類の完成
- 筆記試験対策
- 面接対策
逆に不合格者に多いのが、
いきなり試験勉強から始めてしまうパターンです。
7.慶應大学院合格に必要な準備期間
準備期間の目安は、6〜10か月です。
特に研究計画書は、
最低でも2〜3か月かけて練り上げる必要があります。
短期間で書いた計画書が、
そのまま通過することはほとんどありません。
おわりに
慶應義塾大学大学院入試は、情報戦です。
正しい仕組みを理解した人から、
着実に合格へ近づいていきます。
次回では、
「学部入試と大学院入試の決定的な違い」をテーマに、
さらに詳しく解説していきます。
志樹舎
では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。

