院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する
「慶應義塾大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは
「中間発表・研究発表で評価されるポイント」です。
中間発表は「研究の進捗報告」ではない
修士課程に入ると、多くの研究科・研究室で
中間発表(研究発表)が課されます。
ここで多くの院生が誤解しているのが、
「どこまで研究が進んでいるかを説明すればいい」
という考え方です。
しかし実際には、中間発表は
進捗の量を評価する場ではありません。
評価されているのは、
研究者としての思考プロセスです。
中間発表で見られている本当の評価軸
中間発表で指導教員や教員陣が見ているポイントは、主に次の4つです。
- 研究テーマは明確か
- 問題設定は妥当か
- 先行研究を踏まえているか
- 今後の研究計画が論理的か
つまり、
- 結果が出ているか
- データが揃っているか
よりも、
「この研究は、最後まで“論文”として完成しそうか」
が問われています。
評価が高い発表に共通する特徴
評価される中間発表には、明確な共通点があります。
それは、
「分からないこと」を正確に言語化できている
という点です。
優秀な発表ほど、
- ここまでは分かっている
- しかし、ここがまだ不十分
- だから、次にこれをやる
という構造がはっきりしています。
逆に評価が伸びない発表は、
- 情報をたくさん詰め込む
- スライドが細かすぎる
- 結論を急ぎすぎる
といった傾向があります。
中間発表は「完成度」より「修正可能性」
中間発表の最大の目的は、
早い段階でズレを修正することです。
教員側は、
- この方向で進めて大丈夫か
- 今のうちに直すべき点はどこか
を確認しています。
そのため、
「まだ仮説段階です」
「検討途中ですが」
と前置きすること自体は、マイナスではありません。
むしろ、
途中であることを前提に、論理的に説明できるか
が重要です。
質疑応答で評価が決まる
中間発表で最も差がつくのは、
質疑応答です。
発表そのものよりも、
- 質問の意図を正しく理解できるか
- その場で論理的に考えられるか
- 分からないことを無理に誤魔化さないか
が見られています。
評価が高い院生ほど、
- 即答しようとしない
- 「重要な指摘です」と受け止める
- 次の課題として整理する
という対応をします。
やってはいけない中間発表の典型例
中間発表で評価を落とす典型パターンもあります。
- 結論を断定しすぎる
- 指摘に対して言い訳をする
- 批判を個人的に受け取る
中間発表は、
議論の場であって、裁判の場ではありません。
防御的になるほど、
「研究としてまだ未成熟」という印象を与えてしまいます。
中間発表は修士論文の「予告編」
中間発表をうまく使える人は、
修士論文の完成が一気に近づきます。
なぜなら、
- 構成の問題
- 論理の飛躍
- 先行研究の不足
を、修士論文提出前に洗い出せるからです。
中間発表は、
修士論文の“予告編”だと考えてください。
中間発表を乗り切った人は、その後が楽になる
中間発表を通して、
- 研究の軸が固まり
- 修正点が明確になり
- 指導教員との共通認識ができる
と、その後の研究は驚くほど進みます。
逆に、
中間発表を「形式的にやり過ごした人」は、
修士2年目で大きく苦しむことになります。
まとめ
中間発表・研究発表で評価されるのは、
研究の完成度
ではなく
研究者としての思考の筋道
です。
「途中であること」を恐れず、
「どこが課題なのか」を正確に示す。
これが、中間発表で最も評価される姿勢です。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


