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今回のテーマは
研究課題が多すぎる論文が失敗する理由
です。
「たくさんやっているのに評価されない」論文の正体
修士論文の相談で、非常によくあるケースがあります。
- 研究課題をたくさん設定している
- 調べている量も多い
- それなりに書いている
にもかかわらず、
「論点が散漫」
「何が言いたいのか分からない」
という評価を受けてしまう論文です。
この原因の多くは、
研究課題を詰め込みすぎていることにあります。
研究課題は「多いほど良い」わけではない
真面目な院生ほど、こう考えがちです。
- 課題は多い方が充実して見える
- いろいろ検討した方が評価される
- 一つに絞るのはもったいない
しかし修士論文において、
研究課題の数と評価は比例しません。
むしろ逆です。
研究課題が多すぎる論文の特徴
- 各課題の掘り下げが浅い
- 章ごとのつながりが弱い
- 結論が総花的になる
結果として、
それぞれは分かるが、全体として何を明らかにしたのか分からない
という評価になります。
これは修士論文として最も致命的な状態です。
修士論文は「一点突破型」が基本
- 限定された問いに対して
- 一定の方法で
- 論理的に答え切ること
そのため、
研究課題は少ないほど強くなるという性質があります。
課題が多くなる本当の理由
- どれも捨てきれない
- 失敗したくない
- どれか当たればいいと思っている
しかしこれは、
どの課題にも本気で向き合えていない
状態でもあります。
覚悟を持って切り捨てる力が問われます。
適切な研究課題数の目安
- メイン課題:1つ
- サブ課題:多くても2つ
それ以上になる場合は、
論文を分けるべき内容の可能性が高いです。
課題を減らすと、論文は一気に強くなる
- 各章の役割が明確になる
- 分量配分が整う
- 結論に力が出る
減らすことで、一本芯が通ります。
研究課題を削るためのチェック質問
- この課題がなくても、研究目的は達成できるか
- この課題は、結論に必須か
- この課題だけで一本の論文が書けないか
まとめ
- 焦点が定まらない
- 深さが出ない
- 主張がぼやける
修士論文で評価されるのは、
どれだけ深く掘ったかです。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


