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今回のテーマは
「大久保敏弘教授の研究室と国際経済・空間経済学」です。

慶應義塾大学大学院の経済学研究科を目指している方の中には、グローバル化や地域経済、災害、デジタル化といった現代的なテーマに関心を持っている方も多いのではないでしょうか。

産業の空洞化、自然災害による経済への影響、テレワークやデジタル化の進展など、社会は大きく変化しています。

こうした複雑な問題を、理論とデータの両方を用いて分析していくのが、大久保敏弘教授の研究です。

本記事では、大久保教授の研究の特徴と、研究室で求められる視点について整理していきます。


国際経済と空間の視点から社会を捉える

大久保教授の専門分野は、国際経済学、国際貿易論、そして空間経済学です。

空間経済学とは、産業や企業がどこに集まり、どのように地域経済が形成されるのかを分析する分野です。

従来の経済学では、企業は同じ性質を持つものとして扱われることが多くありましたが、大久保教授の研究では「企業ごとの違い」に着目します。

生産性の高い企業とそうでない企業が存在する中で、どの企業が海外に進出するのか、どの地域に産業が集まるのかといった点を理論とデータの両面から分析していきます。

また、現代のデータだけでなく、歴史的なデータを用いて過去と現在を比較する研究も行われています。

こうした視点により、グローバル化や地域格差の本質を多角的に理解することができます。


社会の変化に即応する研究のスピード

大久保教授の研究の特徴の一つは、社会の変化に対する対応の速さです。

例えば、自然災害に関する研究では、地理情報を活用しながら、被災が企業や地域経済にどのような影響を与えるのかを分析しています。

災害は日本にとって避けて通れない問題であり、その経済的な影響をデータで把握することは重要です。

また、コロナ禍においては、テレワークの実態や働き方の変化について独自の調査を行い、データとして蓄積してきました。

現在もデジタル化やAIの進展が労働市場に与える影響を追い続けています。

このように、社会で起きている変化を素早く捉え、それを研究として形にしていく点が大きな特徴です。


政策と結びつく実践的な研究

大久保教授は、学術研究だけでなく、政策立案にも関わっています。

政府の委員や研究機関のメンバーとして、実際の政策に関与している点は大きな特徴です。

研究で得られた知見が、地方創生や防災、産業政策などにどのように活かされるのかを、現場に近い形で学ぶことができます。

大学院での学びを、将来の実務に結びつけたい方にとっては、非常に魅力的な環境と言えるでしょう。


研究に主体的に関わる機会

大久保教授の研究室では、学生が研究に主体的に関わる機会もあります。

研究プロジェクトへの参加や、データ分析の実務に触れる機会がある点は大きな特徴です。

特に、計量経済学やデータ分析に関心がある方にとっては、実践的な経験を積むことができる環境です。

自分の研究だけでなく、より大きなプロジェクトの中で学びたい方に向いています。


求められるのは理論とデータをつなぐ力

大久保教授の研究室を目指す場合、必要となるのは理論とデータの両方を扱う力です。

国際経済や地域経済に関する理論を理解したうえで、それを実際のデータで検証していく力が求められます。

また、空間的な視点や、独自のデータを活用する発想も重要になります。

単に既存のデータを分析するだけでなく、新しい視点から問題にアプローチする姿勢が評価されます。


研究計画書で意識したいポイント

研究計画書を作成する際には、自分の関心がどの分野に位置づくのかを整理することが大切です。

国際経済なのか、地域経済なのか、あるいは災害やデジタル化といったテーマなのかを明確にします。

そのうえで、どのようなデータを用い、どのような方法で分析するのかを具体的に示します。

さらに、研究の成果が社会や政策にどのように役立つのかを考えておくと、説得力のある計画になります。


まとめ|現代社会の課題にデータで向き合う

大久保敏弘教授の研究は、国際経済や地域経済を軸に、現代社会のさまざまな課題に向き合うものです。

理論とデータの両方を活用しながら、グローバル化や災害、デジタル化といった問題を分析していきます。

社会の変化を捉え、それを研究として形にしたい方にとって、非常に魅力的な分野です。

研究計画書では、自分の関心と分析方法を具体的に示し、どのように社会に貢献したいのかを丁寧に伝えてみてください。


※本記事は一般的な情報整理をもとに作成しています。最新の教員情報、研究内容、入試要項については、必ず慶應義塾大学大学院および各研究科の公式サイトをご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。