
説明会だけじゃない!KMD ForumやSerendipity Seriesなどのイベントに参加すべき理由
院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「慶應義塾大学大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。今回のテーマは「説明会だけじゃない!KMD ForumやSerendipity Seriesなどのイベントに参加すべき理由」です。
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科、通称KMDの受験を考え始めたとき、まず入試説明会への参加を考える方は多いでしょう。もちろん、入試制度やカリキュラムを知るために説明会は重要です。しかし、KMDへの理解を深めるのであれば、説明会だけで終わらせてしまうのは少しもったいありません。
KMDでは、研究成果やリアルプロジェクトに触れられる「KMD Forum」、進学希望者を対象とした「KMD Serendipity Series」、KMDの研究活動を紹介する「KMD Plenary Meeting」など、研究科の活動をより身近に感じられるイベントが開催されています。2026年にはKMD Forum 2026が11月8日に開催予定であることも公式サイトで発表されています。
こうしたイベントは、単なる情報収集の場ではありません。志望理由書や面接で問われる「なぜKMDなのか」を、自分自身の経験をもとに考える貴重な機会になります。
KMD Forumで研究やプロジェクトの現在地を知る
KMDを知るうえで注目したいイベントのひとつが「KMD Forum」です。KMDの研究やプロジェクトに触れ、研究科が現在どのようなテーマに取り組んでいるのかを知る機会になります。
公式サイトによると、KMD Forum 2026は2026年11月8日に東京ポートシティ竹芝の東京都立産業貿易センター浜松町館で開催される予定で、2026年のテーマは「x KMD」とされています。新しいメンバーも加わったKMDの「現在」と「未来」を紹介する内容が予定されています。
受験生にとって重要なのは、公式サイトの文章を読むだけでは分かりにくい研究の具体像に触れられることです。「KMDでは多分野横断の研究を行っています」と説明を読むだけの場合と、実際の研究テーマや成果を目にする場合とでは、理解の深さが大きく変わります。
自分が興味を持っているテーマに近い研究を見つけたら、「なぜこの研究に興味を持ったのか」「自分ならここから何を考えたいのか」までメモしておきましょう。こうした気づきが、後の志望理由書を具体的にする材料になります。
Serendipity SeriesはKMDの学び方そのものを体験できる
2026年から新たに始まったのが「KMD Serendipity Series」です。これはKMDへの大学院進学希望者を対象として、KMDのデザインの考え方やリアルプロジェクトの活動を実際に体感してもらうための実践的なイベントシリーズです。
第1回は「Deep techと社会デザイン」をテーマとして、2026年8月24日に渋谷QWSで開催予定です。教員による話を聞くだけではなく、対話や体験型のセッションを通じて、KMDでどのようにプロジェクトが進められているのかを知る内容になっています。定員35名の少人数形式で、教員と直接コミュニケーションを取る機会も設けられています。
これは受験生にとって非常に貴重です。KMDを受験する際には、「テクノロジーとデザインに興味があります」といった抽象的な志望理由ではなく、自分がどのような課題に関心を持ち、KMDで何を実践したいのかを具体的に考える必要があります。
実際の教員の話を聞き、KMDで行われている活動を知ることで、「自分が考えていた研究テーマはKMDでどのように発展させられるだろうか」という視点を持ちやすくなります。
KMD Plenary Meetingにも注目
KMDでは「KMD Plenary Meeting」と呼ばれるイベントも開催されています。これはKMDで進められているリアルプロジェクトや、これからの時代に向けたイノベーションの種を紹介し、研究科の活動を共有する場です。
たとえば2026年5月には、「ANTI-AiNXIETY」をテーマとしたKMD Plenary Meetingが渋谷で開催され、その後には入試説明会も行われました。
過去のPlenary Meetingでは英語を原則とした開催例もあります。KMDの国際的な環境や、英語で研究について議論する雰囲気に触れるという意味でも、受験生にとって参考になるイベントです。
入試説明会では入試制度や研究科の概要を理解し、Plenary Meetingでは実際の研究活動に触れる。このように複数のイベントを組み合わせて参加すると、KMDをより立体的に理解できます。
イベント参加を志望理由書に活かすには
イベントに参加するときに注意したいのは、「参加したこと」そのものを実績にしようとしないことです。「KMD Forumに参加しました」「説明会に行きました」と書くだけでは、志望理由として十分ではありません。
重要なのは、そこで何を知り、自分の考えがどう変化したのかです。
たとえば、あるプロジェクトを見て、自分が仕事で感じていた課題との共通点に気づいたとします。その場合は、「イベントに参加した結果、自分の問題意識がKMDの研究とどこで接続するのかが見えてきた」というところまで整理すると、志望理由の材料になります。
教員や学生の話を聞いて印象に残ったこと、自分の研究テーマとの接点、さらに調べたいと思ったことなどを、イベント終了後すぐにメモしておくことをおすすめします。
参加前に自分なりの質問を用意しておこう
イベントを有効活用するためには、事前準備も大切です。公式サイトで登壇する教員や取り上げられる研究テーマを確認し、自分が何を知りたいのかを整理してから参加しましょう。
「KMDについて教えてください」という漠然とした質問よりも、「自分は○○という課題に関心がありますが、このテーマをKMDで扱う場合、どのような視点が必要でしょうか」と具体的に聞いたほうが、得られる情報も深くなります。
ただし、イベントはその場で自分を売り込むためのものではありません。教員に無理に覚えてもらおうとするより、研究や教育への理解を深め、自分自身の志望理由を磨く機会として活用することをおすすめします。
「なぜKMDなのか」を具体的にする絶好の機会
KMDの院試対策では、「慶應だから」「有名な研究科だから」「デザインとテクノロジーを学べるから」といった理由だけではなく、自分がKMDという環境で何をしたいのかを具体的に考える必要があります。
そのためには、Webサイトやパンフレットを読むだけではなく、実際の研究、教員、学生、プロジェクトに触れることが非常に役立ちます。
KMD Forum、Serendipity Series、Plenary Meeting、入試説明会では、それぞれ見えるKMDの姿が異なります。可能であれば複数のイベントに参加し、「研究」「教育」「学生」「教員」「実践」という異なる角度からKMDを見てみましょう。
そうすることで、「KMDが良さそうだから受験したい」という段階から、「この環境で、この研究を、このような方法で実現したい」という具体的な志望理由へと変わっていきます。
まとめ
KMDを目指す受験生にとって、入試説明会は重要な情報収集の機会です。しかし、KMDを本当に理解するためには、それだけで終わらせず、KMD ForumやKMD Serendipity Series、KMD Plenary Meetingなどのイベントにも注目してみましょう。
2026年には、新たにKMD Serendipity Seriesがスタートし、11月8日にはKMD Forum 2026も予定されています。研究科自体が新しい取り組みを進めている時期だからこそ、最新の活動を直接知ることには大きな意味があります。
大切なのは、イベントへの参加回数を増やすことではありません。そこで何を発見し、自分の問題意識とKMDの学びがどのようにつながったのかを考えることです。その積み重ねが、「なぜKMDでなければならないのか」という問いに、自分自身の言葉で答えるための材料になります。
※本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。KMD Forum、KMD Serendipity Series、KMD Plenary Meeting、入試説明会などの開催有無、日程、会場、使用言語、参加方法などは変更される場合があります。参加を検討される際は、必ず慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の公式サイトで最新情報をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


