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今回のテーマは
「修士論文の章構成はいつ・どう決めるべきか」です。

修士論文について相談される中で、かなり多いのがこの悩みです。

  • 「章構成って、いつ決めればいいんですか?」
  • 「まだ固まってないのに、無理に作る意味ありますか?」

結論から言うと、
章構成は「完成形として」決めるものではありません。
「研究を進めるための仮設計」として、早めに持つものです。


章構成は“研究の地図”

章構成は、論文の飾りではありません。
研究全体の「地図」です。

  • どこから出発して
  • どんな論点を通って
  • どこに到達するのか

これを自分自身が把握するためのものです。

だから、「正解の章構成」を作る必要はありません。
「今の自分の研究なら、こう進むはず」という仮の設計図で十分です。


いつ決めるべきか

ベストなタイミングは明確です。

修士1年目の後半(秋〜冬)には、必ず一度作る。

この時点で章構成を持っていないと、

  • 先行研究が散らかる
  • データ収集の目的が曖昧になる
  • 2年目に入ってから全部やり直す

という地獄ルートに入りがちです。

逆に、仮でも章構成がある人は、
研究の迷子になりにくい


どう決めるべきか(よくある誤解)

よくある失敗は、

  • 先輩の論文をそのまま真似る
  • 指導教員の論文構成をコピペする
  • 「きれいな論文」にしようとする

これ、全部ズレています。

章構成は
「自分の研究課題に対する答えの出し方」から逆算します。

基本はシンプルで、

  1. 問題提起(なぜこの研究が必要か)
  2. 先行研究整理(何が分かっていて、何が足りないか)
  3. 分析・調査・制作などの中核
  4. 結果・考察
  5. 結論

この骨組みに、
自分の研究特有の章がどう乗るかを考えるだけです。


章構成は「何度も壊していい」

大事なことをひとつ。

章構成は、途中で変えていいどころか、
変わるのが普通です。

  • 先行研究を深掘りしたら論点がズレた
  • データを見たら想定と違った
  • 仮説自体を修正した

これは失敗ではなく、
研究が進んでいる証拠です。

最初から完成形を作ろうとする人ほど、手が止まります。

修士論文で本当に差がつくのは、
「完璧な構成を持っている人」ではなく、
「未完成でも構成を持ち、更新し続けられる人」です。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。