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今回のテーマは
大学院入試で「学部時代の成績」はどこまで影響するのか
です。
「成績が悪いから無理ですよね?」という誤解
大学院入試の相談で、非常に多い質問があります。
- 学部時代の成績があまり良くない
- GPAが低い
- 単位を落とした科目もある
こうした状況で、
「やっぱり大学院は厳しいですよね」
と不安になる人は少なくありません。
結論から言います。
学部時代の成績だけで、合否が決まることはほぼありません。
ただし、「どう影響するか」を誤解していると落ちます。
成績は「足切り」ではなく「材料」
大学院入試における学部成績の位置づけは、次の通りです。
- 合否を単独で決める要素ではない
- しかし、確実に見られている
- 他の評価と組み合わせて使われる
つまり成績は、判断材料の一つにすぎません。
成績が良い=自動的に合格
成績が悪い=即不合格
という単純な話ではないのです。
成績が評価されるポイントは「数字」ではない
教員が見ているのはGPAの数字そのものではありません。
- 専門分野の科目をきちんと履修しているか
- 成績に極端なムラがないか
- 研究に関係する科目で最低限の理解があるか
つまり、
この人は、大学院での研究を進められる基礎があるか
を、成績から読み取ろうとしています。
成績が良くても落ちる人の特徴
- GPAは高い
- 単位もきれい
- しかし不合格
このタイプの人に共通するのは、
- 研究テーマが浅い
- 研究計画書が弱い
- 成績に頼りすぎている
大学院入試は、成績の優等生を選ぶ試験ではありません。
成績が悪くても合格する人は何が違うのか
- 研究テーマが明確
- 成績の弱点を研究計画で補っている
- なぜ今この研究をやるのかを説明できる
つまり、成績の弱さを「物語」で上書きしているのです。
成績が悪い場合にやってはいけない対応
- 成績の話題を完全に避ける
- 触れられたら曖昧にごまかす
- 「昔のことなので」と切り捨てる
これは逆効果です。
教員は、
- なぜそうなったのか
- 今はどうなのか
を知りたいだけです。
成績の弱さをどう説明すればいいか
- 当時の状況を簡潔に説明できる
- その後どう変わったかを示す
- 今は研究に必要な力があると伝える
研究計画と自然につながっていれば問題ありません。
社会人受験生の場合の成績の扱われ方
社会人受験の場合、学部時代の成績の比重はさらに下がります。
代わりに見られるのは、
- 職歴
- 問題意識
- 研究の必然性
成績は「弱点」にも「材料」にもなる
学部時代の成績は、使い方次第でマイナスにもプラスにもなります。
重要なのは、
成績をどう評価されるかではなく、どう位置づけるか
です。
まとめ
大学院入試で学部時代の成績が影響するのは、
合否を直接決めるからではなく、
研究を進められる基礎があるかを見るためです。
成績が良い人は、それに頼らず研究で勝負すること。
成績に不安がある人は、研究計画でそれを上書きすること。
これが、大学院入試における成績との正しい向き合い方です。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


