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今回のテーマは
大学院入試で「独学」が失敗しやすいポイント
です。


「独学でもいけますよね?」の落とし穴

大学院入試を考え始めた人が、最初に思うことがあります。

  • 市販の本もある
  • 過去問も手に入る
  • ネットにも情報がある

これ、独学でいけるのでは?

結論から言います。

独学で合格する人は、確かにいます。
ただし、失敗する人のほうが圧倒的に多いのも事実です。

問題は、独学そのものではありません。
独学で失敗しやすい「ポイント」を理解していないことです。


失敗ポイント① 何から始めればいいか分からない

独学で最初につまずくのが、ここです。

  • とりあえず英語の勉強
  • なんとなく過去問
  • 研究テーマは後回し

この順序は非常に多いですが、ほぼ確実に遠回りになります。

大学院入試は、

研究テーマ → 研究計画 → 書類 → 筆記・面接

という設計型の試験です。
順序を間違えると、努力が評価に直結しません。


失敗ポイント② 正解が分からないまま進む

独学の最大の弱点は、 「これで合っているか」が分からないことです。

  • 研究計画書を書いた
  • それっぽくは見える
  • でも評価基準が分からない

この状態で突き進むと、

完成したと思ったら、評価されない

という事態が起きます。
ズレたまま努力することが、最大のリスクです。


失敗ポイント③ 研究計画書を「作文」で書いてしまう

独学の人に多いのが、

  • 文章はきれい
  • 熱意もある
  • でも研究になっていない

という研究計画書です。

理由は明確で、

  • 評価視点を知らない
  • 学術的な書き方を知らない
  • 教員が見るポイントを知らない

からです。


失敗ポイント④ 先行研究の扱い方が分からない

独学受験生が最も苦しむのが、先行研究です。

  • どこまで読めばいいか分からない
  • 有名論文を並べるだけ
  • 自分の研究との関係が弱い

この状態だと、

文献は読んでいるが、研究になっていない

と評価されます。
先行研究は、量ではなく位置づけが重要です。


失敗ポイント⑤ 面接対策が後回しになる

独学の人ほど、

  • 書類が通ってから考えよう
  • 面接はその場で答えればいい

と考えがちです。

しかし面接は、

  • 想定質問がかなり限定されている
  • 研究理解の深さが露骨に出る

ため、準備不足は一瞬で見抜かれます。


失敗ポイント⑥ 自分の弱点に気づけない

独学最大の問題は、ここに集約されます。

  • 自分の何が弱いのか分からない
  • 修正点が見えない
  • 同じミスを繰り返す

第三者の視点がないと、研究のズレは最後まで修正されません。


独学が向いている人・向いていない人

独学が向いているのは、

  • すでに研究経験がある
  • 修士論文を書いたことがある
  • 指導教員に相談できる環境がある

人です。

逆に、

  • 初めて研究計画を書く
  • 社会人で相談相手がいない
  • 専門外から挑戦している

場合、独学はかなり危険です。


独学=完全に一人、ではない

重要な誤解があります。

独学とは、誰にも頼らず一人でやることではありません。

  • 必要なところだけ指導を受ける
  • 添削や壁打ちを使う
  • 評価基準を早めに知る

こうした外部視点を入れるだけで、独学の成功率は大きく上がります。


まとめ

大学院入試で独学が失敗しやすい理由は、

努力が足りないからではなく、
努力の方向がズレやすいから

です。

独学は、正しく設計すれば強力な手段になります。
しかし、

何を・どの順序で・どこまでやるか

この設計なしの独学は、高確率で失敗します。

志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。