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今回のテーマは
「研究が進まないときに、まず疑うべき3つの点」です。

大学院受験中、あるいは入学後、
こんな状態に心当たりはないでしょうか。

  • 時間は使っているのに、進んでいる実感がない
  • 文献を読んでも、頭に残らない
  • 書き始めようとしても、手が止まる

こうした停滞は、
能力不足ではなく、構造の問題であることがほとんどです。

ここでは、研究が止まったと感じたときに
真っ先に点検すべき3つのポイントを解説します。


1.問いが「説明」になっていないか

研究が進まない最大の原因は、
問いが「問い」になっていないことです。

多くの人の研究テーマは、

  • ○○とは何か
  • ○○の現状

といった説明型になっています。

説明は重要ですが、
研究は「説明」だけでは前に進みません。

問いには、

  • なぜ
  • どのように
  • どこが問題なのか

といったズレや緊張感が必要です。

2.文献を「集める作業」で止めていないか

次に多いのが、
文献収集で止まってしまうケースです。

  • とりあえずたくさん読む
  • 関連しそうな論文を集める

この段階に長く留まると、
研究は動きません。

重要なのは、

この文献は何のために読むのか
自分の問いとどう関係するのか

という視点です。

読むこと自体が目的になった瞬間、
研究は停滞します。

3.研究の「完成形」を意識しすぎていないか

研究が進まない人ほど、
最初から完成形を意識しすぎる傾向があります。

  • 最終章まで見通そうとする
  • きれいな論文を書こうとする
  • 評価を気にしすぎる

その結果、
一文も書けなくなってしまいます。

研究は、

書いては壊し、
壊しては考える

この繰り返しです。

4.この3点は連動している

ここまで挙げた3つの点は、
それぞれ独立しているようで、実は連動しています。

問いが弱い
→ 文献の読み方が定まらない
→ 書けなくなる

この悪循環に入ると、
どれだけ時間を使っても進みません。

5.研究が進んでいる人の考え方

研究が進んでいる人は、
次のように割り切っています。

  • 問いは途中で変わっていい
  • 文献は「使うため」に読む
  • 文章は仮置きでいい

この姿勢があるから、
多少迷っても手が止まりません。

6.立て直すための最初の一歩

研究が止まったときは、
次の一つだけをやってみてください。

「自分はいま、何を明らかにしようとしているのか」を
100字で書いてみる

これが書けなければ、
問題は努力量ではなく設計にあります。

まとめ

研究が進まないときに疑うべきなのは、

  1. 問いが説明になっていないか
  2. 文献が目的化していないか
  3. 完成形を意識しすぎていないか

研究は、
一直線に進むものではありません。

止まったと感じたときこそ、
問いを見直すチャンスです。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。