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前回は、
研究方法とは何かについて解説しました。

今回のテーマは、「研究計画書の構成」です。
1本の研究計画書として成立させるための構成を解説します。

実は、研究計画書で落ちる人の多くは、
「内容」ではなく、
「順番」と「組み立て」で損をしています。


1.研究計画書は「自由作文」ではない

まず大前提として知っておいてほしいのは、
研究計画書は自由に書いてよい文章ではないということです。

教授側は、

  • 忙しい
  • 多くの書類を読む
  • 短時間で判断する

という状況にあります。

だからこそ、
「読み慣れた構成」かどうかは非常に重要です。

2.評価される研究計画書の基本構成

慶應大学院入試で評価されやすい研究計画書には、
ほぼ共通した構成があります。

基本は次の流れです。

  1. 研究背景・問題意識
  2. 研究目的・研究課題
  3. 先行研究の整理
  4. 研究方法
  5. 本研究の意義
  6. 慶應で研究する必然性

この順番には、
明確な理由があります。

3.なぜこの順番で書く必要があるのか

この構成は、
思考の流れそのものを反映しています。

  • なぜその問題に関心を持ったのか
  • 何を明らかにしたいのか
  • これまで何が分かっているのか
  • どうやって明らかにするのか

この流れが崩れると、
どんなに良い内容でも
「分かりにくい計画書」になってしまいます。

4.いきなり研究目的から書いてはいけない

不合格者に多い構成ミスが、
いきなり研究目的を書くことです。

背景や問題意識が説明されていない状態で
「本研究の目的は〜である」と書いても、
読み手は納得できません。

研究目的は、
問題意識の自然な帰結として出てくる必要があります。

5.先行研究は「独立章」にする

先行研究を、
背景や目的の中に混ぜて書いてしまう人も多いですが、
これはおすすめしません。

先行研究は、
あえて独立したパートとして書くことで、

  • 学問的理解がある
  • 整理する力がある

ことを明確に示せます。

6.研究方法は「目的との対応関係」を意識する

研究方法を書く際に重要なのは、
研究目的と1対1で対応させることです。

この目的を達成するために
→ この方法を用いる

という関係が見えると、
研究計画全体の説得力が一気に上がります。

7.「慶應である必然性」は最後に効いてくる

「なぜ慶應なのか」は、
研究計画書の終盤で効いてくる要素です。

ここまでの流れを踏まえた上で、

  • この研究は
  • 慶應のどの環境で
  • どのように発展するのか

を説明できると、
研究計画書が一段引き締まります。

8.構成が整うと面接が楽になる

構成が整理された研究計画書は、
そのまま面接の台本になります。

  • なぜこのテーマなのか
  • どんな研究なのか
  • どうやって進めるのか

これらを一貫して説明できるため、
面接で詰まりにくくなります。


おわりに

研究計画書は、
内容の勝負である前に、
構成の勝負です。

正しい順番で、
思考を整理して書くだけで、
評価は大きく変わります。

次回は、
「指導教員の選び方」を解説します。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。