院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する
「慶應義塾大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは「社会人受験で失敗する典型パターン」です。
社会人として働きながら大学院を目指す方の多くは、
強い目的意識と覚悟を持っています。
それにもかかわらず、毎年一定数の受験生が不合格になります。
その原因は、能力や努力不足ではありません。
失敗する人には、はっきりとした共通パターンがあるのです。
失敗パターン① とりあえず勉強から始めてしまう
最も多い失敗が、
研究計画が固まらないまま筆記試験の勉強を始めるケースです。
- 英語の単語帳から始める
- 専門書を読み込む
- 過去問を解き始める
一見、真面目に見えますが、
大学院入試ではこの順番が致命的になります。
研究テーマが曖昧なままでは、
どれだけ勉強しても「評価される準備」になりません。
失敗パターン② 併願しすぎてすべて中途半端になる
「仕事が忙しいから、可能性を広げたい」
そう考えて併願数を増やす社会人受験生は少なくありません。
しかし現実には、
- 研究計画書を複数仕上げきれない
- 締切管理が崩れる
- 面接対策が追いつかない
結果として、
どの研究科にも刺さらない書類になってしまいます。
社会人受験では、
併願は「保険」ではなく「負荷」になることが多いのです。
失敗パターン③ 仕事と受験を同列に扱ってしまう
社会人受験生の中には、
「仕事が最優先で、空いた時間で受験準備をする」
という姿勢のまま走り切ろうとする方がいます。
しかしこの考え方では、
- 常に準備が後回しになる
- 締切直前に追い込まれる
- 推敲や修正の時間が取れない
結果として、
完成度の低い書類で出願することになります。
失敗パターン④ 研究計画を「業務提案書」にしてしまう
社会人受験生に特有の失敗が、
研究計画書を仕事の延長で書いてしまうことです。
- 課題解決型になりすぎる
- 実務成果を強調しすぎる
- 研究としての問いが弱い
大学院が求めているのは、
業務改善案ではなく研究計画です。
実務経験は強みですが、
研究の枠組みに落とし込めていないと評価されません。
失敗パターン⑤ 指導教員との接続を軽視する
社会人受験生ほど、
「テーマが良ければ大丈夫」と考えがちです。
しかし実際には、
- どの教員が指導可能か
- その研究室で扱えるテーマか
この点が合否に直結します。
指導教員との接続が弱い計画書は、
どれだけ内容が良くても評価が伸びません。
失敗パターン⑥ 面接対策を最後に回しすぎる
「書類ができてから面接を考えよう」
この判断自体は間違いではありません。
しかし、
- 書類内容を説明できない
- 想定質問に答えられない
- 研究の弱点を突かれて崩れる
こうした状態で面接に臨むと、
評価を落とす原因になります。
面接対策は、
書類完成後すぐに最低限行う必要があります。
失敗パターン⑦ 相談せずに一人で抱え込む
社会人受験生ほど、
「忙しいから一人で何とかしよう」
と考えがちです。
しかし大学院入試は、
- 情報の差
- 視点の差
が合否を大きく左右します。
客観的なフィードバックを受けずに進めることは、
リスクを自ら高めている状態と言えます。
失敗の多くは「防げる」
ここまで見てきた失敗パターンは、
どれも事前に防ぐことが可能です。
- 準備の順序を正しくする
- 併願数を絞る
- 研究計画に十分な時間をかける
これだけで、
社会人受験の成功確率は大きく上がります。
おわりに
社会人受験は、
「慎重さ」が武器になります。
社会人受験生は、
決して不利な存在ではありません。
むしろ、
- 経験がある
- 視点が定まっている
- 目的意識が強い
こうした強みを活かせるかどうかは、
失敗パターンを避けられるかにかかっています。
志樹舎
では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


