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今回のテーマは
「社会人受験で指導教員と合わないと感じたときの考え方」です。

社会人受験生から、入学後によく聞く言葉があります。

  • 指導教員と話が噛み合わない
  • 求められていることが分からない
  • 正直、合っていない気がする

この違和感に直面したとき、
「この大学院、失敗だったのでは」と不安になる方も少なくありません。

しかし実は、
この感覚自体は珍しいものではありません。


1.「合わない」と感じるのは自然なこと

まず知っておいてほしいのは、
指導教員と最初から完全に噛み合うケースの方が少数だということです。

特に社会人受験生の場合、

  • 実務経験が長い
  • 自分なりの考え方が固まっている
  • 即答・結論を求める癖がある

こうした背景が、
研究者である教員とのズレを生みやすくします。

このズレを、
すぐに「相性が悪い」と結論づける必要はありません。

2.よくある「合わない」と感じる瞬間

実際に多いのは、次のような場面です。

  • 具体的な答えをもらえない
  • 「それはまだ早い」と言われ続ける
  • 話を広げられて、論点がぼやける
  • ダメ出しが多く、評価されていない気がする

社会人としては、
「結論を出したい」「方向性を決めたい」と感じるところです。

しかし、
研究指導では、あえて答えを与えないことが多い という点を理解する必要があります。

3.教員は「答え」ではなく「問い」を見ている

指導教員が見ているのは、

今どんな答えを持っているか
ではありません。

見ているのは、

  • どう考えているか
  • どこで迷っているか
  • どんな問いを立てようとしているか

です。

そのため、

  • はっきりしない
  • 遠回りしている

と感じる指導ほど、
実は研究者的には自然なプロセスであることも多いのです。

4.本当に危険な「合わなさ」とは

一方で、
注意すべき「合わなさ」も存在します。

  • 研究テーマそのものを否定され続ける
  • 研究室の方針と自分の関心が根本的にズレている
  • 修士・博士としての到達像が噛み合っていない

この場合は、
単なる成長痛ではなく構造的な不一致の可能性があります。

ここを見極めることが重要です。

5.「合わない」と感じたときにやってはいけないこと

違和感を覚えたとき、
多くの社会人受験生がやってしまいがちな行動があります。

  • 自分の考えを引っ込める
  • 言われた通りにだけ動く
  • 相談せず一人で抱え込む

これらは、
研究が停滞する原因になります。

研究は、
対話を通じて形になっていくものです。

6.建設的な向き合い方

「合わないかもしれない」と感じたときは、
次の視点で整理してみてください。

  • 自分は何に違和感を覚えているのか
  • 方法論か、テーマか、コミュニケーションか
  • 研究として修正可能な範囲か

この整理ができると、
指導教員との対話も具体的になります。

7.入試段階でできる最大の予防策

実はこの問題、
受験前からある程度は防げます。

  • 指導教員の論文を丁寧に読む
  • 研究室のスタイルを確認する
  • テーマを「寄せすぎない」

完全に合わせにいくよりも、
対話の余地を残すことが重要です。

まとめ

社会人受験で
「指導教員と合わない」と感じること自体は、珍しくありません。

重要なのは、

  • それが成長の過程なのか
  • 構造的なミスマッチなのか

を冷静に見極めることです。

大学院は、
「正解をもらう場所」ではありません。

違和感を言語化し、問いに変えられる人ほど、研究は前に進みます。

志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。