院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する
「慶應義塾大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは「面接と出願書類の関係」です。
大学院入試において、面接を
「書類とは別に、話がうまければ何とかなる場」
と考えている方は少なくありません。
しかし実際には、面接は書類審査の延長線上にあります。
むしろ、「書類を読んだ上で行われる最終確認の場」と捉えたほうが正確です。
1.面接官は「白紙」で来ない
まず押さえておきたい前提があります。
面接官は、あなたのことを何も知らない状態では来ません。
- 志望理由書
- 研究計画書
- 経歴・履歴
これらを事前に読んだ上で、面接に臨みます。
つまり面接とは、
「ゼロから自己PRする場」ではなく、
書類で描かれた人物像が本物かどうかを確認する場なのです。
2.面接の本質は「一貫性チェック」
面接で見られているのは、話のうまさよりも次の点です。
- 書類に書いてあることを、自分の言葉で説明できるか
- 問題意識やテーマがブレていないか
- 想定外の質問にも、軸を保って答えられるか
つまり、書類と発言の一貫性が最大の評価ポイントになります。
逆に言えば、
面接で落ちる多くのケースは、
「話が下手」ではなく「書類とのズレ」です。
3.よくある「面接で落ちる人」の特徴
実際によく見かけるパターンを挙げます。
- 書類では立派だが、口頭だと説明できない
- 研究計画書と違うテーマを話し始める
- 志望理由がその場で変わる
これらは面接官からすると、
「この書類、本当に本人が考えたのだろうか?」
という疑念につながります。
面接は減点方式であることを、強く意識する必要があります。
面接対策=「話す練習」ではない
面接対策というと、
- 想定質問集を作る
- 模擬面接を繰り返す
こうした対策を思い浮かべる方が多いですが、
本質はそこではありません。
本当に重要なのは、
書類を自分の頭で完全に理解し直すことです。
- なぜこの研究テーマなのか
- なぜこの研究科でなければならないのか
- 修了後にどうつながるのか
これを即座に説明できる状態にしておくことが、最大の面接対策です。
4.面接は「新しいことを言う場」ではない
面接では、
「書類に書いていないことを言わなければならない」
と思い込んでいる方もいます。
ですが、基本的には逆です。
面接で語るべきなのは、
書類に書いたことの補足・具体化・深掘りです。
新しい話を盛り込みすぎると、
かえって「設計が甘い」という印象を与えかねません。
5.面接で評価が上がる人の共通点
評価が高い受験生には、共通点があります。
- 書類と話の内容が自然につながっている
- 専門的すぎず、かつ浅くもない説明ができる
- 質問に対して「考えながら答える姿勢」がある
完璧な答えを用意している必要はありません。
むしろ、思考のプロセスが見えることが評価されます。
6.書類→面接の流れを逆算する
効果的な対策は、
「この書類を読んだら、どんな質問が来るか」
を逆算することです。
- ここは突っ込まれそう
- この前提は説明が必要
- この言葉は誤解されやすい
こうしたポイントを整理しておくことで、
面接は驚くほど落ち着いて臨めるようになります。
7.面接は「最後の確認作業」
大学院入試の面接は、
合格者を選ぶというより、
書類で選んだ候補者を最終確認する場です。
書類で築いた評価を、
面接で崩さないこと。
これが、院試面接における最大の戦略です。
志樹舎
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


