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今回のテーマは
中間発表で出た指摘を、修士論文にどう反映させるかです。


中間発表の指摘は「その場限り」で終わらせてはいけない

中間発表が終わったあと、よくあるのが次の状態です。

  • 発表は終わったので一旦安心する
  • 指摘はメモしてあるが、どう扱えばいいか分からない
  • 修正した気にはなっているが、論文全体には反映されていない

この状態が続くと、修士2年目に入ってから突然、

「あの指摘、結局どうなったの?」

と指導教員から言われ、研究が止まります。

中間発表の指摘は、
修士論文に直結する「設計変更の指示」です。
部分修正で終わらせてはいけません。


指摘は「3つのレベル」に分けて考える

中間発表で出た指摘は、まず次の3段階に分類します。

  1. 研究の前提・問いに関する指摘
  2. 論理構造・構成に関する指摘
  3. 表現・補足・技術的な指摘

この中で、①と②は必ず修士論文全体に影響します。

多くの院生が失敗するのは、
③だけを直して「対応したつもり」になることです。


指摘を「章レベル」で対応する視点を持つ

中間発表の指摘は、
一文・一節の問題ではないことがほとんどです。

たとえば、

「問題設定が少し弱いですね」

という指摘は、

  • 序章の背景説明
  • 研究目的の書き方
  • 先行研究レビューの整理

すべてに関係してきます。

研究が進む人は、
指摘を見た瞬間にこう考えます。

「これは論文のどの章に影響する指摘か?」

この視点を持つだけで、
修正の質が大きく変わります。


「反映したつもり」を防ぐチェック方法

指摘を修士論文に反映できているかどうかは、
次の質問でチェックできます。

  • この指摘は、どの章で解消されているか説明できるか
  • 指摘前と後で、論文の主張はどう変わったか
  • 指導教員に「どこをどう直したか」説明できるか

これに答えられない場合、
修正はまだ不十分です。


指摘は「一度で完全反映」しなくてよい

ここで重要なことがあります。

中間発表の指摘は、
一度で完璧に反映する必要はありません。

むしろ目的は、

  • 方向性を合わせる
  • 大きなズレを修正する
  • 次の確認ポイントを作る

ことです。

「まだ荒いが、指摘の意図は反映されている」
この状態をまず作ることが大切です。


指導教員に見せるときの正しい姿勢

修正後に指導教員へ見せる際、
評価される院生は必ず次のように伝えます。

中間発表での○○の指摘を受けて、
論文全体の構成を△△のように修正しました。
特に第2章と第3章を中心に直しています。

これが言えると、
指導教員は「研究が前に進んでいる」と判断します。

逆に、

「とりあえず直しました」

は、最も評価を下げる一言です。


中間発表の指摘は「修論完成への地図」

中間発表で出た指摘は、
修士論文完成までの道しるべです。

  • 何を深めるべきか
  • 何を削るべきか
  • どこが弱点か

これを無料で、しかも早い段階で教えてもらえる機会は、
実はほとんどありません。


まとめ

中間発表の指摘を修士論文に反映できる人は、

  • 指摘をレベル分けし
  • 章単位で捉え
  • 論文全体の設計に落とし込む

という思考をしています。

中間発表は、
一度きりのイベントではありません。
修士論文を完成させるための設計会議です。

この捉え方ができるかどうかで、
修士2年目の苦しさは大きく変わります。

志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。