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今回のテーマは
「中間発表・研究発表で評価されるポイント」です。


中間発表は「研究の進捗報告」ではない

修士課程に入ると、多くの研究科・研究室で
中間発表(研究発表)が課されます。

ここで多くの院生が誤解しているのが、

「どこまで研究が進んでいるかを説明すればいい」

という考え方です。

しかし実際には、中間発表は
進捗の量を評価する場ではありません。

評価されているのは、
研究者としての思考プロセスです。


中間発表で見られている本当の評価軸

中間発表で指導教員や教員陣が見ているポイントは、主に次の4つです。

  1. 研究テーマは明確か
  2. 問題設定は妥当か
  3. 先行研究を踏まえているか
  4. 今後の研究計画が論理的か

つまり、

  • 結果が出ているか
  • データが揃っているか

よりも、

「この研究は、最後まで“論文”として完成しそうか」

が問われています。


評価が高い発表に共通する特徴

評価される中間発表には、明確な共通点があります。

それは、
「分からないこと」を正確に言語化できている
という点です。

優秀な発表ほど、

  • ここまでは分かっている
  • しかし、ここがまだ不十分
  • だから、次にこれをやる

という構造がはっきりしています。

逆に評価が伸びない発表は、

  • 情報をたくさん詰め込む
  • スライドが細かすぎる
  • 結論を急ぎすぎる

といった傾向があります。


中間発表は「完成度」より「修正可能性」

中間発表の最大の目的は、
早い段階でズレを修正することです。

教員側は、

  • この方向で進めて大丈夫か
  • 今のうちに直すべき点はどこか

を確認しています。

そのため、

「まだ仮説段階です」
「検討途中ですが」

と前置きすること自体は、マイナスではありません。

むしろ、
途中であることを前提に、論理的に説明できるか
が重要です。


質疑応答で評価が決まる

中間発表で最も差がつくのは、
質疑応答です。

発表そのものよりも、

  • 質問の意図を正しく理解できるか
  • その場で論理的に考えられるか
  • 分からないことを無理に誤魔化さないか

が見られています。

評価が高い院生ほど、

  • 即答しようとしない
  • 「重要な指摘です」と受け止める
  • 次の課題として整理する

という対応をします。


やってはいけない中間発表の典型例

中間発表で評価を落とす典型パターンもあります。

  • 結論を断定しすぎる
  • 指摘に対して言い訳をする
  • 批判を個人的に受け取る

中間発表は、
議論の場であって、裁判の場ではありません。

防御的になるほど、
「研究としてまだ未成熟」という印象を与えてしまいます。


中間発表は修士論文の「予告編」

中間発表をうまく使える人は、
修士論文の完成が一気に近づきます。

なぜなら、

  • 構成の問題
  • 論理の飛躍
  • 先行研究の不足

を、修士論文提出前に洗い出せるからです。

中間発表は、
修士論文の“予告編”だと考えてください。


中間発表を乗り切った人は、その後が楽になる

中間発表を通して、

  • 研究の軸が固まり
  • 修正点が明確になり
  • 指導教員との共通認識ができる

と、その後の研究は驚くほど進みます。

逆に、
中間発表を「形式的にやり過ごした人」は、
修士2年目で大きく苦しむことになります。


まとめ

中間発表・研究発表で評価されるのは、

研究の完成度
ではなく
研究者としての思考の筋道

です。

「途中であること」を恐れず、
「どこが課題なのか」を正確に示す。

これが、中間発表で最も評価される姿勢です。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。