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今回のテーマは
修士論文がまとまらない原因は分量配分にあるです。


修士論文が「読みにくい」原因は分量配分にある

修士論文について、指導教員や審査側からよく出る評価があります。

  • 論点は悪くないが、読みにくい
  • 何が重要なのか分かりにくい
  • 力の入れどころがズレている

この原因の多くは、
文章力や研究内容そのものではありません。

ほとんどの場合、
分量配分が間違っているだけです。


分量配分は「研究の重要度」を可視化する

修士論文における分量は、
単なる文字数の問題ではありません。

どこにどれだけ分量を割いているかは、

  • 何を一番重要だと考えているか
  • どこで勝負しているか

を、読み手に強烈に伝えます。

つまり分量配分は、
研究の優先順位を可視化したものです。


よくある失敗① 背景説明が長すぎる

最も多い失敗がこれです。

  • 序章・背景説明が異常に長い
  • 先行研究レビューが全体の半分近い

この状態になると、
読み手はこう感じます。

で、あなたは何をしたの?

背景や先行研究は重要ですが、
主役ではありません。


よくある失敗② 本論が薄い

逆に、

  • 分析・考察が短い
  • 結果の説明が駆け足

という論文もあります。

これは、

  • 何を明らかにしたのか
  • どこが新しいのか

が伝わらず、評価が伸びません。

修士論文で最も分量を割くべきなのは、
自分自身の研究部分です。


理想的な分量配分の考え方

研究分野によって多少差はありますが、
基本的な考え方は共通しています。

目安としては、

  • 序章・背景・問題設定:全体の15〜20%
  • 先行研究レビュー:20〜25%
  • 本論(分析・調査・制作など):40〜50%
  • 考察・結論:10〜15%

このバランスから大きく外れている場合、
論文の評価は下がりやすくなります。


分量配分が整うと、論文は自然に読める

分量配分が適切な論文には、特徴があります。

  • 読み手が迷わない
  • 重要点が自然に伝わる
  • 論理の流れが追いやすい

これは、
構成以前に分量で誘導できている
ということです。

逆に、
分量が偏っている論文は、
どれだけ内容が良くても評価されにくくなります。


分量配分は「書きながら調整」するもの

分量配分は、
最初から完璧に決める必要はありません。

重要なのは、

  • 書き進めながら
  • 定期的に全体を見返し
  • 削る・足すを判断する

という姿勢です。

修士論文が書ける人ほど、
定期的に

「今、どこに一番文字数を使っているか」

をチェックしています。


指導教員は分量で「危険信号」を見る

指導教員は、
原稿を読んだ瞬間に次の点を見ています。

  • どこが長すぎるか
  • どこが薄すぎるか

分量配分が崩れていると、

この研究、まだ整理できていないな

と判断されます。

逆に、
分量が整っているだけで、
研究全体が安定して見える
という効果があります。


分量配分は「研究の完成度」を左右する

修士論文は、

どれだけ書いたか
ではなく
どこに力を注いだか

で評価されます。

分量配分は、
その意思表示そのものです。


まとめ

修士論文の完成度は、

  • テーマ
  • データ
  • 文章力

だけで決まるわけではありません。

分量配分が整っているかどうかで、
論文評価の9割は決まる

と言っても過言ではありません。

どこを厚くし、どこを薄くするか。

この判断ができるようになったとき、
あなたの修士論文は「研究」として完成に近づきます。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。