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今回のテーマは
修士論文の完成度を一段引き上げる最終チェック項目
です。


「一応書き終わった」論文を、どう仕上げるか

修士論文の終盤になると、多くの人が次のように感じます。

  • 形にはなっている
  • もう大きな修正は出なさそう
  • でも、何か足りない気がする

この感覚は正しいものです。
修士論文は、最後のチェックで評価が一段変わる論文だからです。


チェック① 序章と結論は「同じ問い」でつながっているか

序章で立てた研究課題と、結論で示した答えが一対一で対応しているかを確認してください。

問いがすり替わっている論文は、確実に評価が下がります。


チェック② 「何をやって、何をやっていないか」が明確か

  • どこまでを分析対象にしたのか
  • なぜそこまでに限定したのか

やっていないことを自覚的に書けているかは、完成度を左右する重要ポイントです。


チェック③ 分量配分は「重要度」と一致しているか

  • 一番伝えたい部分が最も厚く書かれているか
  • 背景や説明に文字数を使いすぎていないか

分量配分は、研究の力点そのものです。


チェック④ 新規性・独自性を「自分の言葉」で言い切っているか

新規性・独自性を読み手任せにせず、

本研究の新規性は〇〇にある

と明確に言い切れているかを確認してください。


チェック⑤ 考察と結論の役割は守られているか

  • 考察で議論しすぎていないか
  • 結論で新しい話を始めていないか

役割分担が守られているだけで、論文は一気に締まります。


チェック⑥ 表現が「慎重すぎ」になっていないか

  • 〜と思われる
  • 〜の可能性が示唆される
  • 〜と言えるかもしれない

言い切るべきところで、責任を持って言い切れているかを確認してください。


チェック⑦ 指導教員からの過去の指摘は反映されているか

  • 未対応の指摘はないか
  • 対応したつもりで終わっていないか

ここを丁寧に確認するだけで、「修正を重ねてきた論文」という評価につながります。


完成度が高い論文に共通する感覚

  • 読み返しても大きな違和感がない
  • 論文全体の流れが説明できる
  • なぜこの研究をしたかを言語化できる

完璧である必要はありません。
筋が通っていることが何より重要です。


まとめ

修士論文の完成度を引き上げるのは、新しい分析や文献ではありません。

構造の確認、言い切りの整理、積み重ねの確認。
この最終チェックが、評価を大きく左右します。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。