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今回のテーマは
修士論文提出直前にやってはいけないこと
です。


提出直前こそ「やらない判断」が重要になる

修士論文の提出直前、多くの人がこうなります。

  • まだ直せる気がする
  • もっと良くできるのでは
  • ここまで来たら完璧にしたい

この気持ちは、とても自然です。
しかし、この段階での判断ミスは、それまで積み上げてきた評価を一気に崩すことがあります。

提出直前に必要なのは、
「何をやるか」ではなく、「何をやらないか」を決めることです。


やってはいけない① 構成を大きくいじる

最も危険なのがこれです。

  • 章の順番を変える
  • 論文構成を組み替える
  • 問いの立て直しを始める

提出直前にこれをやると、

  • 全体の整合性が崩れる
  • 他の章との対応関係が壊れる
  • 自分でも把握できなくなる

という事態が起きます。
構成に手を出すのは、もっと前の段階で終わらせるべき作業です。


やってはいけない② 新しい文献を大量に追加する

提出直前になると、急に不安になって文献を探し始める人がいます。

  • もっと良い先行研究があるかも
  • この論文を入れた方がいい気がする

しかしこの段階で文献を追加すると、

  • 反映しきれない
  • 論文の軸がブレる
  • 表面的な引用になる

というリスクが非常に高いです。
読んだ文献は、論文に責任を持って反映できる範囲に限る。これが鉄則です。


やってはいけない③ 表現を全部「弱く」する

提出前になると、こんな修正をしてしまう人がいます。

  • 断定をすべて削る
  • 表現を極端に曖昧にする
  • 「〜かもしれない」を多用する

もちろん慎重さは大切です。
しかし、全体が弱くなりすぎると、

自信がなさそうな論文

という印象を与え、評価は下がります。
言い切るべきところまで弱くしないこと。これは提出直前の重要な判断です。


やってはいけない④ 一人で抱え込む

この時期になると、

  • もう今さら聞けない
  • これ以上見せるのは迷惑かも

と考えて、誰にも見せずに提出してしまう人がいます。

しかし、

  • 誤字脱字
  • 表現のズレ
  • 論理の飛躍

は、自分ではほぼ見えません。

可能であれば、

  • 指導教員
  • 研究室の先輩
  • 第三者の目

を一度は通すべきです。


やってはいけない⑤ 完璧を目指しすぎる

最後に、最も重要なポイントです。

修士論文は、

  • 完璧な研究
  • 最終形の答え

を求められているわけではありません。

求められているのは、

  • 修士レベルの問いを立て
  • 一定の方法で検討し
  • 論理的にまとめ切ったこと

です。

「これ以上は直せない」ではなく、
「ここまでやり切った」と思える状態で出すことが大切です。


提出直前にやるべきことは、実はシンプル

逆に、この時期にやるべきことは限られています。

  • 全体を通して一気に読み直す
  • 序章と結論の対応を確認する
  • 誤字脱字・表記ゆれを潰す
  • 指摘の反映漏れを確認する

この4点だけでも、論文の完成度は十分に保たれます。


まとめ

修士論文の提出直前に必ずやってはいけないことは、

  • 大きく動くこと
  • 焦って足すこと
  • 自信を削りすぎること

です。

この段階で求められるのは、冷静さと取捨選択です。
ここまで書き切ったあなたは、自分の研究に責任を持って提出するだけです。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。