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今回のテーマは
「修士1年目にやるべき研究の優先順位」です。

修士課程に進学した多くの学生が、最初につまずくポイントがあります。

  • 何から手をつければいいのか分からない
  • 忙しいのに、研究が進んでいる実感がない
  • 周りと比べて焦ってしまう

結論から言うと、
修士1年目は「優先順位」を間違えると、取り返しがつきません。

今回は、合格後から修士1年目をどう過ごすべきかを整理します。


1.修士1年目は「研究を進める年」ではない

まず大前提として知っておいてほしいのは、

修士1年目は、研究成果を出す年ではありません。

やるべきなのは、

  • 研究の土台づくり
  • 思考の訓練
  • 分野理解の深化

です。

ここを飛ばして「早く結果を出そう」とすると、
修士2年目で必ず行き詰まります。

2.優先順位①:先行研究を徹底的に読む

最優先事項は、圧倒的にこれです。

先行研究を読むこと。

  • 自分のテーマに近い論文
  • 指導教員が重要視している文献
  • 分野の基本文献

修士1年目は、
「読む → 分からない → 調べる」を繰り返す期間です。

ここをサボると、
研究の深さは一生出ません。

3.優先順位②:研究テーマを固定しない

多くの学生がやりがちな失敗は、

  • テーマを早く確定させようとする
  • 変更=失敗だと思い込む

ことです。

修士1年目は、

  • テーマが揺れる
  • 問いが変わる
  • 関心がずれる

のが正常です。

むしろ、
揺れないテーマは浅い可能性が高い
と考えてください。

4.優先順位③:指導教員との思考のすり合わせ

研究は一人でやるものではありません。

修士1年目にやるべきなのは、

  • 指導教員の問題意識を理解する
  • 何を重視する人なのか知る
  • 修正のされ方に慣れる

ことです。

ここで重要なのは、
正解を出そうとしないこと。

考え途中の状態で話す勇気が、
研究を前に進めます。

5.優先順位④:アウトプットの「練習」

修士1年目で求められるアウトプットは、

  • 完成度
  • 独創性

ではありません。

必要なのは、

  • 要約できるか
  • 論点を整理できるか
  • 文章として書けるか

という基礎能力です。

ゼミ報告・レポートは、
修士論文の練習問題だと捉えてください。

6.社会人学生は「全部やろうとしない」

社会人学生の場合、

  • 仕事
  • 家庭
  • 研究

を同時に抱えます。

このとき一番危険なのは、
全てを完璧にやろうとすることです。

優先すべきは、

  • 読む時間を確保する
  • 教員との関係を切らさない

この2点です。

研究は、
「細く長く」続けた人が勝ちます。

7.修士1年目にやらなくていいこと

逆に、やらなくていいこともあります。

  • 修士論文の章構成を固める
  • 完璧なテーマ名を決める
  • 早期完成を目指す

これらはすべて、
修士2年目の仕事です。

まとめ

修士1年目の研究優先順位は、

  1. 先行研究を読む
  2. テーマを揺らす
  3. 教員とすり合わせる
  4. アウトプットに慣れる

この順番です。

「進んでいない」と感じる時期こそ、
実は一番重要な時間を過ごしています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。