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今回のテーマは
「慶応院試 新卒受験の研究テーマ設定」です。

新卒で大学院を目指す場合、最初の関門となるのが研究テーマの設定です。
ここでの精度が、そのまま研究計画書の質、さらには合否に直結します。

社会人と違い実務経験がない分、新卒受験では「どれだけ論理的にテーマを設計できているか」が強く問われます。

本記事では、慶應義塾大学大学院における新卒受験の研究テーマ設定の考え方を解説します。


テーマ設定の本質|「興味」から「問い」へ

新卒受験で最も多い誤解は、

興味のある分野を選べばよい

という考えです。

例えば、

AIに興味がある
教育問題に関心がある

といった状態は、まだ研究テーマではありません。

大学院で求められるのは、

「何を明らかにしたいのか」

という問いです。

つまり、

興味 → 問い

に変換することが必要です。

この変換ができていないと、テーマは評価されません。


ステップ① 問題意識を具体化する

テーマ設定の出発点は、問題意識です。

新卒の場合、

授業
ゼミ
日常の疑問

などがヒントになります。

重要なのは、

抽象的な関心を具体化すること

です。

例えば、

なぜこの現象が起きているのか
どのような要因が関係しているのか

といった形で、問題を明確にします。


ステップ② 先行研究を読み込む

新卒受験で最も差がつくのが、先行研究の理解です。

よくある失敗は、

ほとんど読んでいない
表面的な理解で終わる
自分の意見だけで構成する

といったものです。

研究テーマは、

既存研究の上に成り立つ

ものです。

そのため、

何が明らかになっているのか
どこに課題が残っているのか

を整理する必要があります。


ステップ③ テーマを絞り込む

新卒受験で多いのが、テーマが広すぎる問題です。

例えば、

教育格差
AIと社会
企業の成長戦略

といったテーマは魅力的ですが、
そのままでは抽象的すぎます。

重要なのは、

対象
範囲
視点

を具体的にすることです。

テーマを絞ることで、研究の深さが生まれます。


ステップ④ 検証可能な形にする

研究テーマは、

検証できる形

である必要があります。

単なる問題提起ではなく、

どのように明らかにするのか

まで考えることが重要です。

例えば、

どのデータを使うのか
どの方法で分析するのか

といった点を意識することで、
テーマの完成度が高まります。


ステップ⑤ 自分との接続を持たせる

最後に重要なのが、

なぜ自分がそのテーマを扱うのか

です。

新卒受験では、

ゼミでの研究
学部での学び
個人的な関心

などを通じて、

テーマとの一貫性

を示す必要があります。

これにより、テーマに説得力が生まれます。


よくある失敗パターン

新卒受験のテーマ設定で多い失敗としては、

興味で止まっている
先行研究が不足している
テーマが広すぎる
検証方法が不明確

といったものがあります。

これらはすべて、

研究としての構造が弱い

ことが原因です。


まとめ|新卒のテーマ設定は「思考の設計」

慶応院試における新卒受験の研究テーマ設定は、

思考の設計

で決まります。

・興味を問いに変換する
・先行研究を理解する
・テーマを具体化する
・検証可能な形にする
・自分との接続を持たせる

これらを丁寧に積み上げることで、
研究テーマの質は大きく向上します。

新卒という立場は、経験がない分、思考に集中できる強みがあります。

その強みを活かし、
構造的にテーマを設計することが、
慶應義塾大学大学院合格への第一歩となります。

志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
院試受験でお困りの方は、 無料相談 にお気軽にお申し込みください。


※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。