慶應SDMのII期・III期入試はまだ間に合う!今から始める合格までのロードマップ

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今回のテーマは「慶應SDMのII期・III期入試はまだ間に合う!今から始める合格までのロードマップ」です。


慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科、通称慶應SDMを受験したいと考えているものの、「今から準備を始めても間に合うのだろうか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

2026年度に実施されるI期入試はすでに終了していますが、2027年4月入学または2027年9月入学を目指す方には、II期入試とIII期入試の受験機会が残されています。

ただし、慶應SDMの入試では、出願書類を作成するだけでは十分ではありません。研究テーマの整理、指導希望教員の検討、事前コンタクト、出願資格によって必要となる事前審査など、複数の準備を並行して進める必要があります。

この記事では、2026年7月以降に慶應SDMの受験準備を始める方に向けて、II期・III期入試までに何をすべきかを順番に解説します。


II期入試とIII期入試の対象者

II期入試とIII期入試は、2027年4月入学または2027年9月入学を希望する方が対象です。

II期入試のWebエントリーおよび出願期間は、2026年9月18日から10月1日までです。1次選考の合格発表は10月16日、2次選考は10月25日に実施され、最終合格発表は10月27日となっています。

III期入試のWebエントリーおよび出願期間は、2026年12月25日から2027年1月14日までです。1次選考の合格発表は2027年1月29日、2次選考は2月6日に実施され、最終合格発表は2月9日です。

II期まで約2か月、III期まで約半年あるため、現在の準備状況によって受験する期を選ぶ必要があります。研究テーマや指導希望教員がある程度決まっている方はII期を目指せますが、これから研究分野を考える段階であれば、III期も視野に入れた方がよいでしょう。


最初に研究テーマの方向性を整理する

慶應SDMの受験準備で、まず取り組みたいのが研究テーマの整理です。

慶應SDMでは、システム思考やデザイン思考を活用しながら、複雑な社会課題や組織課題の解決を目指します。そのため、単に「経営について学びたい」「新規事業に関心がある」と考えるだけでは、研究テーマとして十分とはいえません。

自分がどのような問題に関心を持っているのか、その問題によって誰が困っているのか、なぜ現在の方法では解決できないのかを整理しましょう。

社会人受験生の場合は、現在の仕事で感じている課題を出発点にする方法もあります。ただし、仕事上の悩みをそのまま研究テーマにするのではなく、他の企業や組織にも共通する問題として捉え直すことが大切です。


指導を希望する教員を探す

研究テーマの方向性が見えてきたら、その内容と関係の深い教員を探します。

教員を選ぶ際は、公式サイトのプロフィールだけでなく、研究業績、担当授業、研究プロジェクト、専任教員の動画紹介なども確認しましょう。

研究テーマに同じ言葉が使われていても、教員によって研究の目的や方法は異なります。例えば、新規事業を扱う場合でも、組織論から研究する教員もいれば、技術開発、利用者体験、プロジェクトマネジメントなどの視点から研究する教員もいます。

研究対象だけでなく、どのような方法で研究しているのかまで確認し、自分の計画との接点を探すことが重要です。


事前コンタクトは早めに進める

慶應SDMでは、修士課程・後期博士課程ともに、出願前の事前コンタクトが重要です。

事前コンタクトでは、希望する教員に対して、自分の研究テーマやこれまでの経験、慶應SDMで研究したい理由などを伝えます。

このとき、「先生の研究に興味があります」という内容だけでは不十分です。どの研究や活動に関心を持ち、それが自分の問題意識とどのようにつながっているのかを具体的に示しましょう。

また、教員からの返信には時間がかかる場合があります。出願締切が近づいてから連絡するのではなく、研究テーマがある程度まとまった段階で、余裕を持って進めることが大切です。

各期の出願締切日から2次選考の合格発表までは、事前コンタクトフォームが利用できない期間があります。II期を受験する場合は、夏のうちに準備を進めておく必要があります。


事前審査が必要か確認する

出願資格によっては、正式な出願前に事前審査を受ける必要があります。

II期入試の事前審査期間は、2026年8月31日から9月2日までです。III期入試は、2026年12月7日から12月9日までとなっています。

事前審査の期間は短いため、自分が対象になるかどうかを早めに確認しましょう。大学卒業者とは異なる資格で出願する方や、個別の入学資格審査が必要となる可能性がある方は、特に注意が必要です。

必要書類の取得に時間がかかる場合もあるため、入試要項の出願資格を確認し、不明点があれば早めに研究科へ問い合わせましょう。


研究計画書は教員探しと並行して作成する

研究計画書は、研究テーマが完全に固まってから書き始めるのではなく、教員研究と並行して作成するのがおすすめです。

最初に、研究の背景、問題意識、目的、研究方法、期待される成果を簡単に書き出します。その後、先行研究や教員の研究内容を調べながら、内容を具体化していきます。

書き始めることで、自分がまだ理解できていない部分や、説明が曖昧な部分が見えてきます。何度も書き直しながら、研究として実施できる内容へ整えていきましょう。

社会人の場合は、実務経験を強みにできますが、経験談だけで研究計画を構成しないことが大切です。自分の経験を客観的に捉え、先行研究やデータを使って検証できる計画にする必要があります。


II期を受験する場合の進め方

II期入試を目指す方は、7月から8月にかけて、研究テーマの整理、教員探し、事前コンタクトを集中的に進める必要があります。

8月中には研究計画書の下書きを完成させ、事前審査が必要な場合は必要書類を準備します。9月に入ったら、出願書類全体の見直しとWebエントリーの準備を進めましょう。

出願後は、提出した研究計画や志望理由をもとに、2次選考の準備を始めます。研究内容を短時間で説明できるようにし、研究の必要性、方法、実現可能性について質問された場合に答えられるようにしておきましょう。


III期を受験する場合の進め方

III期入試を目指す場合は、II期よりも準備期間を長く確保できます。その分、研究テーマを丁寧に掘り下げ、先行研究を読み込むことが可能です。

夏から秋にかけて研究分野と教員を検討し、秋までに事前コンタクトを進めます。11月頃までに研究計画書の内容を固め、12月の事前審査や年末から始まる出願に備えましょう。

III期の出願期間には年末年始が含まれます。卒業証明書や成績証明書などの発行窓口が休業することもあるため、必要な書類は早めに取得しておくことが大切です。


まとめ

2026年7月の時点でも、慶應SDMのII期入試とIII期入試への出願は可能です。ただし、今から準備を始めれば自動的に間に合うというわけではありません。

II期を目指す場合は、研究テーマの整理、指導希望教員の検討、事前コンタクトをすぐに始める必要があります。準備に不安がある場合は、III期も視野に入れ、研究計画の完成度を高めることを優先しましょう。

慶應SDMの入試では、提出書類だけでなく、研究テーマと教員の専門性が合っているか、自分の経験と将来像が研究計画につながっているかも重要です。

まずは受験する期を決め、出願日から逆算して行動予定を立てましょう。早めの準備が、慶應SDM合格に近づくための第一歩です。


注意事項:本記事に記載した日程は、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科が公表している2026年度実施入学試験の日程をもとに作成しています。入試日程、出願資格、事前審査、事前コンタクト、選考方法、入学時期などは変更される場合があります。受験準備を進める際は、必ず慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。