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「慶應義塾大学大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは
「慶應経済・院試のカリキュラム・ポリシー」です。
慶應義塾大学大学院の経済学研究科を目指す方にとって、研究計画書をどう書くかは大きな課題です。
ただし、研究計画書は「自分がやりたいこと」を自由に書けばよいものではありません。大切なのは、自分の研究テーマが、慶應経済の学びの中でどのように深められるのかを説明できることです。
その手がかりになるのが、カリキュラム・ポリシーです。
カリキュラム・ポリシーには、入学後にどのような科目を通して学び、どのように研究を進めていくのかが示されています。
今回は、慶應経済のカリキュラム・ポリシーをもとに、自分の研究テーマの立ち位置をどう整理すればよいのかを解説します。
慶應経済の学びは「基礎・専攻・演習」で進む
慶應義塾大学大学院経済学研究科の教育課程は、大きく見ると、基礎科目、専攻科目、演習科目で構成されています。
基礎科目では、経済学を研究するための土台となる知識を身につけます。
専攻科目では、自分の関心に近い分野をより深く学んでいきます。
演習科目では、教員の指導を受けながら、発表や議論、論文作成に取り組みます。
つまり、慶應経済では、基礎を固めたうえで専門分野を深め、最終的に修士論文へつなげていく流れが用意されています。
研究計画書を書くときも、この流れを意識することが大切です。
「5領域・10分野」で自分の研究を整理する
慶應経済では、経済学の幅広い研究分野が、5つの領域と10の専攻分野として整理されています。
代表的には、経済理論、計量・統計、学史・思想史、経済史、産業・労働、制度・政策、現代経済、国際経済、環境関連、社会関連といった分野です。
ここで大切なのは、自分の研究テーマがどの分野に近いのかを考えることです。
例えば、非正規雇用や賃金格差を扱う場合は、産業・労働の分野と関係が深くなります。
環境税や脱炭素政策を扱う場合は、環境関連や制度・政策の分野と結びつく可能性があります。
国際貿易や為替、海外経済との関係を扱う場合は、国際経済の分野に近づきます。
このように、自分のテーマを慶應経済の分野の中に位置づけることで、研究計画書に説得力が出てきます。
「なぜ慶應経済なのか」を説明しやすくなる
大学院入試では、「なぜこの研究科なのか」がよく問われます。
この質問に対して、ただ「慶應で学びたいから」と答えるだけでは、少し弱くなってしまいます。
大切なのは、自分の研究テーマと慶應経済のカリキュラムがどのようにつながっているのかを説明することです。
例えば、研究計画書の中で、
自分のテーマはどの分野に位置づけられるのか
どの科目や演習を通して深められるのか
どのような研究環境を活かしたいのか
といった点を整理しておくと、志望理由にも一貫性が出ます。
面接でも、自分の研究の居場所を説明できる受験生は、準備ができている印象を持たれやすくなります。
演習やワークショップにも注目する
慶應経済の特徴として、演習科目やワークショップにも注目しておきたいところです。
演習では、教員の指導を受けながら、自分の研究内容を発表し、議論を通して深めていきます。
また、ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学、応用経済学などに関するワークショップでは、研究者による最新の研究報告に触れる機会もあります。
こうした環境は、研究計画書を書くうえでも重要な材料になります。
入学後にどのような学び方をしたいのかを考える際に、授業だけでなく、演習やワークショップをどう活かすかまで考えておくと、より具体的な志望理由になります。
研究計画書では「自分のテーマの居場所」を示す
研究計画書で大切なのは、自分のテーマがどこに位置づけられるのかをはっきりさせることです。
やりたいことだけを書いてしまうと、読み手には「この研究科である必要があるのか」が伝わりにくくなります。
一方で、慶應経済の5領域・10分野を踏まえながら、自分の研究テーマを説明できると、研究科とのつながりが見えやすくなります。
これは、難しい言葉を使うという意味ではありません。
自分の研究が、どの分野の中で、どのような問題を扱うものなのかを丁寧に整理するということです。
まとめ|カリキュラム・ポリシーは研究の道しるべ
慶應経済のカリキュラム・ポリシーは、入学後の学び方を知るためだけのものではありません。
受験生にとっては、自分の研究テーマをどのように位置づけるかを考える大切な手がかりになります。
特に、5領域・10分野の中で自分のテーマがどこに近いのかを確認することは、研究計画書や面接対策にもつながります。
まずは、自分の研究テーマを一度書き出し、それが慶應経済のどの分野に近いのかを確認してみてください。
そのうえで、入学後にどの科目や演習を通して研究を深めたいのかを考えると、志望理由にも厚みが出てきます。
慶應経済を目指すうえでは、自分の関心だけでなく、研究科の学びの流れとどうつながるかを意識することが大切です。
※本記事は一般的な情報整理の観点から解説しています。最新の入試要項やカリキュラム、出願条件などの詳細については、必ず慶應義塾大学大学院の公式サイトをご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


