働きながら学べる?慶應SDMのe-learningを活用した多様な学習スタイル
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今回のテーマは「働きながら学べる?慶應SDMのe-learningを活用した多様な学習スタイル」です。
大学院で専門性を高めたいと考えていても、「今の仕事を辞めずに通えるのか」「平日の昼間に授業へ参加するのは難しい」と悩む社会人は少なくありません。
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科、通称慶應SDMは、学生だけでなく、企業や官公庁などで働く社会人も学ぶ研究科です。異なる年齢や職歴、専門分野を持つ人が集まり、複雑な社会課題について学びます。
公式サイトにはe-learningに関する案内もあり、学習を支える仕組みの一つとして活用されています。ただし、e-learningがあるからといって、すべての授業を好きな時間にオンラインで受けられるとは限りません。
この記事では、慶應SDMで仕事と学業を両立するために確認したいことや、e-learningを活用する際の考え方、社会人受験生が準備しておきたいポイントを解説します。
慶應SDMのe-learningとは
e-learningとは、インターネットを利用して教材や講義内容を確認し、学習を進める仕組みです。大学院によっては、講義資料の閲覧、課題の提出、授業に関する連絡、学習内容の復習などに利用されています。
慶應SDMでも、在学生向けの学習環境としてe-learningが用意されています。授業内容を振り返ったり、資料を確認したりする際に役立つ可能性があります。
社会人にとっては、通勤時間や仕事の合間、自宅での時間などを使って学習を進められることが大きな利点です。授業で理解しきれなかった部分を確認したり、研究に必要な内容を整理したりすることで、限られた時間を有効に使いやすくなります。
ただし、録画された講義をいつでも視聴できるのか、遠隔地から授業へ参加できるのか、どの科目が対象なのかといった具体的な運用は、年度や授業によって異なる可能性があります。受験前の段階で、利用できる機能を自分の判断だけで決めつけないことが大切です。
e-learningだけで修了できるとは限らない
慶應SDMでは、知識を学ぶだけでなく、多様な学生と議論し、プロジェクトに取り組む実践的な学習も重視されています。
グループワークや発表、教員との研究指導などは、決められた時間に参加する必要がある場合があります。また、授業以外にも、チームメンバーとの打ち合わせや研究活動の時間を確保しなければならないこともあります。
そのため、「e-learningがあるから、キャンパスへ行かなくてもよい」「空いた時間だけで無理なく修了できる」と考えるのは早計です。
e-learningは、仕事と学業の両立を支える便利な仕組みではありますが、対面授業や共同作業をすべて置き換えるものとは限りません。自分が希望する科目や研究活動に、どの程度の対面参加が必要なのかを確認しましょう。
時間割とシラバスを確認する
働きながら通学できるかを判断するために、まず確認したいのが時間割です。
平日の昼間、夜間、土曜日に、どのような授業が配置されているのかを調べます。興味のある科目が開講されていても、自分が参加できない時間帯に集中している場合は、履修計画を見直す必要があります。
次に、シラバスも確認しましょう。シラバスには、授業の目的、扱う内容、実施方法、評価方法、事前学習などが記載されています。
授業時間だけでなく、授業外でどの程度の準備や課題が必要なのかも把握することが大切です。週に一度の授業であっても、毎回の課題やグループ活動が多ければ、想像以上の時間が必要になることがあります。
仕事が忙しい時期と授業や研究が重なる可能性も考え、年間を通した学習時間を見積もりましょう。
仕事との両立には勤務先の理解も必要
社会人が大学院で学び続けるには、本人の努力だけでなく、職場の理解が必要になることもあります。
授業や研究発表のために早めに退勤する日がある場合は、上司や同僚との調整が必要です。繁忙期と課題の提出時期が重なれば、仕事と学業のどちらにも影響が出る可能性があります。
進学を決める前に、勤務時間の調整が可能か、在宅勤務や有給休暇を活用できるか、会社に学習支援制度があるかを確認しておくと安心です。
また、転勤や出張が多い仕事の場合は、対面授業やグループ活動へどのように参加するかも考えておきましょう。e-learningを利用できる場面があっても、急な仕事を理由に学習を後回しにし続けると、研究が進まなくなる可能性があります。
自分に合った履修計画を立てる
仕事と学業を両立するためには、入学後に考えるのではなく、受験前から生活全体を見直すことが重要です。
まず、平日と休日にどの程度の学習時間を確保できるかを書き出してみましょう。授業時間だけでなく、通学、予習、復習、課題、研究、グループでの打ち合わせに必要な時間も含めます。
次に、仕事の繁忙期や家庭の予定を確認します。毎週決まった時間を確保できるのか、忙しい時期には別の日に学習時間を移せるのかを具体的に考えます。
無理のない計画を立てることは大切ですが、楽に修了できる計画を探すという意味ではありません。限られた時間の中でも、研究の質を保つための工夫が必要です。
履修する科目を増やしすぎず、研究テーマと関係の深い授業を優先することも、社会人にとっては重要な判断になるでしょう。
社会人経験を学びに活かす
働きながら学ぶ社会人には、時間的な制約がある一方で、実務経験という大きな強みがあります。
仕事で直面した課題を研究テーマへつなげたり、授業で学んだ考え方を実務で試したりできるため、学習内容を具体的に理解しやすくなります。
例えば、組織内の情報共有、新規事業の進め方、顧客との関係、業務改善など、日常の仕事には研究につながる問題が数多くあります。
ただし、自分の経験だけを根拠に結論を出すことはできません。大学院では、先行研究やデータを確認し、個人的な経験を客観的に捉え直す姿勢が求められます。
実務経験と学術的な視点を結びつけることで、仕事にも研究にも活かせる深い学びにつながります。
志望理由で伝えたいこと
出願書類や面接では、「働きながら通えるから」という理由だけを志望動機にするのは避けましょう。学習環境の柔軟さは重要ですが、それ自体が研究科を志望する中心的な理由にはなりにくいためです。
まず、これまでの仕事や活動を通じて、どのような問題意識を持ったのかを具体的に説明します。その上で、なぜその課題を慶應SDMで研究したいのかを示しましょう。
さらに、e-learningや時間割などの学習環境をどのように活用し、仕事と両立しながら研究を進めるのかを伝えると、実現可能性のある計画になります。
大学院で学びたいという熱意だけでなく、修了まで継続できる準備をしていることも重要です。
事前コンタクトで確認したいこと
慶應SDMへの出願を検討する際は、教員への事前コンタクトに関する案内を早めに確認しましょう。
事前コンタクトでは、仕事との両立だけを相談するのではなく、自分が研究したいテーマや、希望する教員の専門分野との関係を明確に伝える必要があります。
社会人の場合は、現在の業務、研究に使える時間、調査対象へのアクセスなどが、研究の実現可能性に関係することもあります。自分の経験をどのように研究へ活かせるのかを整理しておきましょう。
また、事前コンタクトの受付期間や方法、出願資格に応じた事前審査の有無も確認が必要です。教員からの返信に時間がかかることも考え、出願直前ではなく余裕を持って行動しましょう。
まとめ
慶應SDMのe-learningは、社会人の学習を支える仕組みの一つです。教材の確認や復習などに活用できれば、限られた時間を有効に使いやすくなります。
一方で、慶應SDMにはグループワークや研究指導など、決められた時間への参加が必要になる学びもあります。e-learningがあることと、すべてをオンラインで完結できることは同じではありません。
働きながら進学を目指す方は、時間割、シラバス、授業の実施方法を確認し、仕事や生活と両立できるかを具体的に検討しましょう。
その上で、自分の実務経験をどのような研究テーマへつなげ、慶應SDMで何を明らかにしたいのかを整理することが、説得力のある出願書類や面接回答につながります。
注意事項:e-learningの利用方法、対象科目、講義の録画配信やオンライン参加の可否、時間割、履修条件、入試制度、事前コンタクト、事前審査などは年度によって変更される場合があります。受験準備を進める際は、必ず慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の公式サイト、最新の時間割、履修案内、シラバスおよび募集要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


