【オンライン出願】KMD入試システム「TAO(The Admissions Office)」の使い方と注意点

院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「慶應義塾大学大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。今回のテーマは「【オンライン出願】KMD入試システム『TAO(The Admissions Office)』の使い方と注意点」です。

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科、通称KMDの出願では、オンライン出願システム「TAO(The Admissions Office)」を利用します。TAO上で必要事項を入力し、指定された出願書類をアップロードする形で手続きを進めます。KMDを受験するのであれば、志望理由や研究内容を準備するだけでなく、出願システムの操作方法についても早めに確認しておくことが大切です。KMDの最新募集要項でも、TAO上でのオンライン登録と出願書類データのアップロードが必要とされています。

特に注意したいのは、KMDの出願が「すべてオンラインだけで完結する」とは限らないことです。最新の募集要項では、指定された一部の書類について原本を郵送する必要があることも明記されています。今回は、TAOの基本的な使い方から、出願時に見落としやすいポイントまで整理して解説します。


TAOとはどのようなシステム?

TAOは、大学や大学院への出願手続きをオンラインで行うための出願システムです。慶應義塾大学もTAOを利用しており、大学院メディアデザイン研究科も対象として登録されています。

受験生はTAO上でアカウントを作成し、出願先として慶應義塾大学、大学院メディアデザイン研究科を選択して手続きを進めます。氏名や連絡先などの基本情報を入力したうえで、募集要項で指定されている項目への回答や出願書類の提出を行います。

オンライン上で入力やアップロードができるため便利ですが、操作に慣れていない状態で締切直前にすべてを済ませようとするのはおすすめできません。ファイル形式や入力方法で迷う可能性もあるため、余裕を持って準備しておきましょう。


まずはTAOのアカウントを作成する

KMDの募集要項では、最初にTAOのアカウントを作成するよう案内されています。また、KMDへの出願ではTAOの表示言語を英語に設定するよう指定されています。 :contentReference[oaicite:3]{index=3}

アカウントを作成したら、TAO上で「Keio University」を選択し、その中から「Graduate School of Media Design」を探します。さらに、自分が希望する入学時期に対応した募集を選択して出願を進めます。

ここで注意したいのが、似た名称の募集や異なる入学時期を選ばないことです。KMDでは入学時期や入試期によって出願する募集が異なるため、「KMDだからこれでよいだろう」と感覚的に選ばず、最新の募集要項と照らし合わせながら確認してください。


TAO上で必要事項を入力する

出願する募集を選択したら、TAOの画面に沿って必要事項を入力していきます。

氏名や住所、学歴といった基本情報に加え、KMDが指定する出願項目や書類を提出していくことになります。項目によっては文章を入力するものもあれば、作成したファイルをアップロードするものもあります。

この段階で気をつけたいのが、TAO上で直接文章を書く場合でも、最初から入力画面だけで原稿を作らないことです。インターネット接続が切れたり、誤操作をしたりすると、入力した内容を失う可能性があります。

志望理由などの重要な文章については、WordやGoogleドキュメントなど別の場所で原稿を完成させたうえで、文字数や内容を確認してTAOへ入力する方法がおすすめです。提出前には誤字脱字だけでなく、コピーした際に不要な改行や記号が入っていないかも確認しましょう。


出願書類はデータでアップロードする

KMDの最新募集要項では、原則として必要な出願書類のデータをTAOへアップロードする必要があります。また、提出物によってはDropboxを利用してアップロードするものもあることが案内されています。

証明書などをデータ化する際は、内容がはっきり確認できる状態にしておくことが重要です。文字の一部が切れている、画像が暗い、向きが逆になっているといった状態は避けましょう。

また、提出するファイルにはそれぞれ形式や容量などの指定が設けられている場合があります。自分の判断でPDFにすれば何でもよいというわけではありません。募集要項やTAO上の案内を確認し、指定された方法で提出してください。


「オンラインだけで出願完了」と思わないこと

KMD出願で特に注意しておきたいポイントです。最新の修士課程募集要項では、すべての出願書類データをTAOにアップロードすることに加え、指定された書類については原本を別途郵送する必要があるとされています。

つまり、TAOで送信ボタンを押しただけで、すべての手続きが終了するとは限りません。

募集要項では、オンライン登録のみを行った場合や、指定された原本が期限までに届かない場合には、出願が認められない可能性があることも示されています。

特に卒業証明書や成績証明書などは、大学から発行してもらうまでに時間がかかることがあります。社会人受験生の場合、卒業から年数が経っていて、証明書を取り寄せる手続きに想定以上の時間が必要になるケースもあります。

出願期間が始まってから証明書を準備するのではなく、最新の募集要項が公開された段階で必要書類を確認し、早めに取り寄せを進めておきましょう。


出願期間と締切時間を必ず確認する

KMDでは年度ごとに複数の出願期間が設定されています。2026年度実施の修士課程入試についても、第I期、第II期、第III期という複数の出願期間が設定されています。 :contentReference[oaicite:8]{index=8}

重要なのは、単に「締切日」だけを見るのではなく、締切時刻まで確認することです。オンライン出願の場合、「その日のうちなら大丈夫」と思い込みやすいのですが、システム上で締切時刻が厳密に設定されています。

さらに、郵送が必要な書類については、オンライン出願とは別に期限を確認する必要があります。TAOへの入力、書類データのアップロード、必要に応じた原本の郵送など、それぞれを分けてスケジュール管理することが大切です。


締切当日の提出はできるだけ避ける

オンライン出願だからこそ、締切直前まで修正したいと考える方もいるでしょう。しかし、締切当日の提出はできるだけ避けることをおすすめします。

たとえば、最後にファイルをアップロードしようとしたら容量制限に引っかかった、ログイン情報を忘れた、想定していた書類とは別のファイルが必要だった、といったトラブルが起こる可能性があります。

TAOに初めてログインする日を出願締切日にするのではなく、出願期間が始まったら早めに一度ログインし、必要な入力項目や提出物を確認しておきましょう。提出内容を事前に確認できれば、「思っていた以上に入力項目が多かった」という事態も避けやすくなります。


登録メールアドレスも定期的に確認する

TAOを利用するときには、登録するメールアドレスの管理も重要です。出願に関する連絡を見逃さないよう、普段から確認しやすいメールアドレスを使用しましょう。

迷惑メールフォルダに振り分けられていないかも含め、出願期間中は定期的に確認することをおすすめします。

また、KMD公式サイトにも入試に関する最新情報や結果発表などが掲載されます。TAOだけを見ていればよいと考えず、KMD公式の入試ページもあわせて確認する習慣をつけておきましょう。KMDでは最新の募集要項や入試日程を公式のAdmissionsページで公開しています。


出願直前に確認したいポイント

TAOから最終的に出願する前には、氏名や生年月日などの基本情報に間違いがないか、必要な項目をすべて入力しているか、指定されたファイルを正しくアップロードしているかを確認しましょう。

さらに、英語スコアや各種証明書など、自分で準備するもの以外についても確認が必要です。原本郵送が指定されている書類がある場合は、発送状況や期限もチェックしておきましょう。

出願書類の内容を磨くことはもちろん重要ですが、手続き上の不備によって出願できなくなってしまっては意味がありません。「内容」と「手続き」の両方を出願対策として考えることが大切です。


まとめ

KMDの出願では、オンライン出願システムTAOを利用して、アカウント作成、必要事項の入力、出願書類データのアップロードなどを行います。慣れてしまえば便利な仕組みですが、初めて利用する場合は出願直前になって操作方法を確認するのではなく、余裕を持って準備することが重要です。

また、KMDの最新募集要項では、TAOでのオンライン登録だけでなく、一部の指定書類について原本を郵送する必要があります。そのため、「KMDは完全オンライン出願だから郵送は一切不要」と思い込まないよう注意してください。

まず最新の募集要項を確認し、TAOで提出するもの、別途用意するもの、原本郵送が必要なものを整理したうえで、締切から逆算して準備を進めましょう。研究計画や志望理由に集中するためにも、出願手続きは早めに把握しておくことをおすすめします。


※本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。TAOの仕様、入力項目、提出方法、必要書類、原本郵送の対象、出願期間などは年度や入試期によって変更される場合があります。受験を検討される際は、必ず慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の公式サイトおよび最新の募集要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。