【慶應SFC院試】「気候変動・災害リスクガバナンス」地球規模の課題解決を提案する志望理由書
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今回のテーマは「【慶應SFC院試】『気候変動・災害リスクガバナンス』地球規模の課題解決を提案する志望理由書」です。
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科(SFC)の入試では、研究計画書(プロポーザル)と面接が合否を左右します。なかでも「気候変動・災害リスクガバナンス」プロジェクトでは、地球規模で深刻化する気候変動や自然災害に対し、社会全体でどのように備え、被害を減らし、持続可能な地域づくりを実現するかという視点が求められます。
災害や環境問題は、理工系だけの研究テーマではありません。行政、地域社会、企業、市民、情報技術など、さまざまな分野が連携して初めて解決できる課題です。そのためSFCでは、異なる専門分野を組み合わせながら新しい仕組みを提案できる人材が高く評価されます。
この記事では、「気候変動・災害リスクガバナンス」プロジェクトを志望する受験生に向けて、SFCらしい研究計画書の作成方法と面接対策について解説します。
SFCが求める「気候変動・災害リスクガバナンス」とは
一般的な大学院では、気候変動そのもののメカニズムや、防災工学など専門分野ごとの研究が中心になることがあります。
一方でSFCでは、科学的知見を社会へどのように活かすかが重視されます。
例えば、大雨や台風による被害を減らすための避難システム、自治体と住民が協力できる防災コミュニティの設計、企業のBCP(事業継続計画)の改善、AIを活用した災害予測、気候変動への適応政策など、多様なテーマが考えられます。
つまり、「災害について研究したい」ではなく、「災害リスクを減らすために何を提案し、どのように社会へ実装するのか」を示すことが重要です。
研究計画書で評価される3つのポイント
社会課題を具体的に設定する
SFCではPBL(Project Based Learning)の考え方を重視しています。
そのため研究の出発点は、自ら課題を発見することです。
例えば、「防災に興味があります」というテーマでは十分ではありません。
「豪雨災害時に高齢者が避難できない理由は何か」「自治体ごとに異なる避難情報の伝達方法を改善できないか」「観光地における外国人旅行者向け防災情報をどう整備するか」など、具体的な社会課題を設定しましょう。
さらに、その課題を選んだ理由として、自身の経験や地域で見聞きした出来事などを交えて説明すると、説得力が高まります。
分野融合による新しい解決策を提案する
SFCでは「インテグレーテッド・ディシプリン(分野融合)」が重要なキーワードです。
防災や気候変動の研究でも、環境学だけで完結する必要はありません。
情報科学、AI、IoT、データサイエンス、都市計画、経済学、行政学、心理学など、さまざまな分野を組み合わせることで、新しい価値を生み出せます。
例えば、AIによる避難行動のシミュレーション、SNSデータを活用した災害時の情報分析、ドローンによる被害状況の把握、防災教育をゲーム化した学習プログラムなどは、SFCらしい研究テーマの一例です。
既存の制度を分析するだけではなく、「自分ならどのような仕組みを提案するか」を意識しましょう。
社会実装まで見据えた研究にする
SFCでは研究成果を論文で終わらせるのではなく、社会へ実装することが重視されています。
研究計画書では、実際にどこで検証するのかまで具体的に記載しましょう。
例えば、自治体と連携した避難訓練への参加、防災イベントでの実証実験、地域住民へのアンケート調査、企業やNPOとの共同研究など、現場との接点を盛り込むことが大切です。
実際の利用者からフィードバックを得て改善を繰り返す計画まで示せれば、実現可能性の高い研究として評価されやすくなります。
面接で伝えるべきポイント
面接では、「なぜSFCなのか」「なぜこのテーマなのか」が必ず問われます。
その際、「環境問題に興味があります」という抽象的な回答では十分ではありません。
「地域防災に携わった経験から課題を感じた」「豪雨災害を経験し、防災情報の重要性を実感した」「企業でBCP策定に携わり、より実践的な仕組みを研究したいと思った」など、自身の経験と研究テーマを結び付けて説明しましょう。
また、「研究成果をどのような人に届けたいのか」「行政や企業とどのように連携したいのか」といった社会実装のビジョンまで話せると、高い評価につながります。
SFCの環境をどう活用するか
政策・メディア研究科には、多様なアカデミックプロジェクトが存在し、環境、防災、情報技術、政策、デザインなどの専門家と協働できる環境があります。
また、国内外でのフィールドワークや自治体との共同研究、企業との連携プロジェクトなど、現場で研究を進める機会も豊富です。
さらに、森基金などの制度を活用すれば、研究活動やフィールドワークへの支援を受けられる可能性があります。
研究成果を国内だけでなく海外へ発信する機会も多く、国際的な視点で防災や気候変動を考えることができます。
面接では、「SFCの環境を利用してどのような研究を進めたいのか」まで具体的に説明できるよう準備しておきましょう。
まとめ
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科「気候変動・災害リスクガバナンス」プロジェクトでは、環境問題や災害を研究するだけではなく、その成果を社会へ還元する姿勢が求められます。
研究計画書では、現実の課題を具体的に設定し、分野融合による新しい解決策を提案し、さらに社会実装まで見据えた計画を示すことが重要です。
また、面接では、自身の経験と研究テーマを結び付けながら、「なぜSFCなのか」「どのように社会へ貢献したいのか」を自分の言葉で伝えられるよう準備しておきましょう。
気候変動や災害への対応は、これからの社会に欠かせないテーマです。SFCの自由で学際的な環境を活かし、地球規模の課題解決につながる独自の研究計画を作り上げ、合格を目指してください。
※入試制度や募集要項、アカデミックプロジェクトの内容、教員情報などは変更される場合があります。出願前には必ず慶應義塾大学大学院の公式サイトおよび最新の募集要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


