慶應SFC大学院「ネイチャーポジティブ」志望必見!環境と経済を両立させるP.B.L.的アプローチ

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今回のテーマは「慶應SFC大学院『ネイチャーポジティブ』志望必見!環境と経済を両立させるP.B.L.的アプローチ」です。

慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科(SFC)の入試では、研究計画書(プロポーザル)と面接が合否を大きく左右します。SFCには約50のアカデミックプロジェクトが設置されており、環境、政策、情報科学、デザイン、経済など、多様な専門分野が連携しながら社会課題の解決に取り組んでいます。

その中でも「ネイチャーポジティブ」は、生物多様性の回復や自然環境の保全を目指しながら、経済活動や地域社会の発展との両立を実現することを目的としたプロジェクトです。

近年、気候変動だけでなく、生物多様性の損失が世界的な課題として注目されています。企業経営や自治体政策においても「ネイチャーポジティブ」という考え方が急速に広がりつつあります。SFCでも、自然環境を守るだけではなく、人々の暮らしや産業と共存する新しい仕組みを提案できる人材が求められています。

この記事では、「ネイチャーポジティブ」プロジェクトを志望する受験生に向けて、SFCらしい研究計画書の作成方法と面接対策について解説します。


ネイチャーポジティブとは何を目指す研究なのか

ネイチャーポジティブとは、自然環境への負荷を減らすだけではなく、失われた自然を回復させ、生物多様性をより豊かな状態へ導くことを目指す考え方です。

一般的な環境研究では、森林保全や環境政策、生態系の分析など、それぞれの専門分野ごとに研究が進められることが多くあります。

一方、SFCでは、自然環境と経済活動、地域社会、テクノロジーを一体として考える姿勢が重視されます。

例えば、企業のネイチャーポジティブ経営、地域資源を活かした観光政策、生態系サービスを活用した地域づくり、AIやドローンによる森林管理、衛星データを活用した環境モニタリングなど、多様な研究テーマが考えられます。

そのため、「環境問題を研究したい」というだけではなく、「自然と社会が共存する新しい仕組みをどのように実現するか」という視点を持つことが重要です。


研究計画書で評価される3つのポイント

社会課題を具体的に設定する

SFCではPBL(Project Based Learning)の考え方が教育の中心にあります。

研究計画書でも、まずは自ら社会課題を発見する姿勢が求められます。

例えば、「里山の管理者不足」「企業による自然資本への投資不足」「地域経済と環境保全の両立」「観光開発による生態系への影響」など、現実社会で起きている課題を具体的に設定しましょう。

さらに、その課題を選んだ理由として、自身の経験や地域で感じた問題意識を交えて説明すると、研究テーマに説得力が生まれます。


分野融合による新しい解決策を提案する

SFCを象徴する考え方が「インテグレーテッド・ディシプリン(分野融合)」です。

ネイチャーポジティブの研究でも、環境学だけで完結することはありません。

情報科学、AI、IoT、経済学、経営学、政策学、都市計画、デザインなど、多様な分野を組み合わせることで、新しい価値が生まれます。

例えば、AIを活用した森林モニタリング、ドローンによる生態系調査、企業のESG経営と自然資本評価の研究、地域住民が参加する環境データ共有システムなどは、SFCらしい研究テーマと言えるでしょう。

複数の専門分野を組み合わせる理由まで説明できると、研究計画書の完成度が高まります。


社会実装を見据えた計画を立てる

SFCでは、研究成果を論文としてまとめるだけではなく、実際に社会で活用されることを重視しています。

そのため、研究計画書には実証方法まで具体的に記載しましょう。

例えば、自治体との共同プロジェクト、企業との実証実験、地域住民へのヒアリング、自然保護団体との連携、環境教育プログラムの実施など、現場との接点を明確に示すことが重要です。

研究成果を実際の地域で検証し、その結果を改善へつなげるプロセスまで示すことで、実現可能性の高い研究として評価されやすくなります。


面接で評価されるポイント

面接では、「なぜネイチャーポジティブなのか」「なぜSFCなのか」が重点的に質問されます。

単に「環境問題に興味があります」という説明では十分ではありません。

例えば、「地域の自然環境が失われる様子を見て危機感を持った」「企業で環境経営に携わり課題を感じた」「地方創生と環境保全を両立したいと考えた」など、自身の経験と研究テーマを結び付けて説明することが重要です。

さらに、「研究成果を誰に届けたいのか」「企業や自治体とどのように連携したいのか」まで具体的に話せれば、研究への意欲と実現可能性をアピールできます。


SFCの環境をどう活用するか

政策・メディア研究科では、環境分野だけではなく、情報科学、政策、経済、デザインなど、多様な専門家と共同研究を進めることができます。

ネイチャーポジティブの研究でも、環境保全だけではなく、経済活動や地域社会との接点を考えながら研究を進められることが大きな特徴です。

また、国内外でのフィールドワーク、企業や自治体との共同研究、地域プロジェクトへの参加など、現場で学ぶ機会も豊富に用意されています。

森基金などの制度を活用すれば、自ら企画したフィールドワークや研究活動への支援を受けられる場合もあります。

こうしたSFCならではの環境をどのように活用したいかを面接で説明できるよう準備しておきましょう。


まとめ

慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科「ネイチャーポジティブ」プロジェクトでは、自然を守るだけではなく、環境と経済、地域社会を両立させる新しい仕組みを提案することが求められます。

研究計画書では、具体的な社会課題を起点とし、分野融合による独自性、そして社会実装まで見据えた実践的な計画を示すことが重要です。

また、面接では「なぜこのテーマに取り組みたいのか」「SFCだからこそ実現できることは何か」を、自身の経験と結び付けながら説明できるよう準備しましょう。

ネイチャーポジティブは、これからの社会に欠かせない重要なテーマです。SFCの学際的な環境を最大限に活用し、自然と人が共に豊かに暮らせる未来を実現する研究計画を作り上げ、自信を持って入試に挑んでください。


※入試制度や募集要項、アカデミックプロジェクトの内容、教員情報などは変更される場合があります。出願前には必ず慶應義塾大学大学院の公式サイトおよび最新の募集要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。