慶應SFC院試「グローバル・ガバナンスとリージョナル・ストラテジー(GR)」対策!合格する研究計画書の書き方
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今回のテーマは「慶應SFC院試『グローバル・ガバナンスとリージョナル・ストラテジー(GR)』対策!合格する研究計画書の書き方」です。
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科(SFC)の入試では、研究計画書(プロポーザル)と面接が合否を大きく左右します。特に「グローバル・ガバナンスとリージョナル・ストラテジー(GR)」領域では、一般的な国際関係学や地域研究とは異なり、SFC独自の教育理念や研究姿勢を理解した上で研究計画書を作成することが重要です。
GR領域では、世界規模で起きている複雑な社会課題を、多様な分野の知識を組み合わせながら解決へ導くことが求められます。そのため、単に国際問題への関心を述べるだけでは十分ではありません。自分自身がどのような課題を見つけ、その課題に対してどのような新しい視点や方法で挑戦するのかを具体的に示す必要があります。
この記事では、GR領域の特徴を踏まえながら、評価される研究計画書を作成するためのポイントを分かりやすく解説します。
GR領域が求める人物像を理解する
政策・メディア研究科には複数の専門領域が設置されていますが、その中でもGR領域は、国際社会や地域社会が抱える複雑な課題に対して、多角的な視点から新しい解決策を生み出すことを目的としています。
環境問題や紛争、人口減少、災害、経済格差、デジタル社会など、現代の課題は一つの学問分野だけでは解決できません。そのためGR領域では、政治学や国際関係論だけでなく、経済学、情報科学、データサイエンス、環境学などを横断的に活用する姿勢が重視されています。
また、SFCが育成を目指しているのは、知識を蓄えるだけではなく、自ら課題を発見し、現場で行動し、社会へ新しい価値を生み出せる実践的な人材です。そのため研究計画書でも、「自分はどのような社会課題に向き合い、大学院でどのような研究を行い、その成果を社会へ還元したいのか」という一貫したストーリーが求められます。
評価される研究計画書の3つのポイント
課題を見つける力を示す
SFCでは、与えられた課題を解くよりも、自ら課題を発見する姿勢が重視されています。これはPBL(Project Based Learning)の考え方にもつながっています。
例えば、「国際問題について調査したい」という内容では研究テーマとして弱くなります。一方で、「人口減少が進む地域において外国人材との共生を実現する新しい地域ガバナンスを提案したい」や、「AIの発展が国際協力の仕組みにどのような変化をもたらすかを分析したい」といったように、自分なりの問題意識を明確に示すことが重要です。
研究計画書では、なぜその課題に注目したのか、その課題を解決することで社会にどのような価値を生み出せるのかまで具体的に説明できるようにしましょう。
分野融合の視点を取り入れる
SFCの特徴の一つが、分野融合を重視する教育です。GR領域でも、社会科学だけに限定した研究よりも、他分野と組み合わせた研究の方が高く評価される傾向があります。
例えば、SNSデータやビッグデータを活用して国際世論を分析したり、GISや統計分析を用いて地域政策を検証したりするなど、情報技術を研究へ取り入れる例も少なくありません。
自分の専門分野だけにこだわるのではなく、「異なる分野の知識をどう組み合わせるか」を意識して研究計画書を構成すると、SFCらしい研究テーマとして説得力が増します。
社会実装まで見据えた研究計画を書く
SFCでは、論文を書いて終わる研究ではなく、社会の中で実際に活用される研究が重視されています。
そのため、研究計画書では、研究成果をどのように社会へ還元するのかまで示すことが重要です。例えば、自治体との共同研究、企業との連携、フィールドワーク、海外での現地調査、インターンシップなど、実践的な活動を具体的に盛り込むことで、研究の実現可能性が高まります。
「研究して終わり」ではなく、「研究成果を社会で活かすところまで考えている」という姿勢が評価につながります。
SFCならではの制度を研究計画書に活かす
研究計画書では、入学後にSFCの環境をどのように活用するのかまで書けると、志望度の高さをアピールできます。
例えば、アカデミックプロジェクトへの参加を通じて他分野の研究者と共同研究を進めたいことや、自分の研究テーマと既存プロジェクトとの関連性を書くことで、大学院生活を具体的にイメージしていることが伝わります。
また、海外大学とのダブルディグリー制度を利用してアジア地域でフィールドワークを行いたい、海外研究者との共同研究を進めたいといった将来像も説得力があります。
さらに、英語による授業や国際的な研究環境を活用する計画、研究助成制度を利用して国際学会で成果発表を目指す計画なども、GR領域との相性が良い内容です。制度名を並べるだけではなく、「自分の研究にどう活かすか」を具体的に説明することが大切です。
まとめ
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科のGR領域では、国際社会の課題を多角的な視点から分析し、実際の社会へ還元できる研究が求められています。
研究計画書では、課題を発見する力、分野を横断して考える力、そして社会実装まで見据えた実践的な研究計画を一貫したストーリーとして示すことが重要です。
SFCらしさを意識しながら、自分自身の経験や問題意識をもとにした独自性のあるプロポーザルを作成できれば、面接でも自信を持って研究内容を説明できるでしょう。研究テーマの魅力だけではなく、「なぜ自分がその研究を行うのか」という思いまで伝えられる研究計画書を目指してください。
※入試制度や募集要項、出願資格、研究領域、各種制度の内容は変更される場合があります。出願前には必ず慶應義塾大学大学院の公式サイトおよび最新の募集要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


