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今回のテーマは「社会人受験における併願と時間戦略」です。

社会人として働きながら大学院を受験する場合、
多くの方が次のような悩みを抱えています。

  • 仕事が忙しく、十分な勉強時間が取れない
  • 併願したいが、準備が回らない
  • 時間が足りない中で、何を優先すべきかわからない

結論から言えば、
社会人受験こそ、併願と時間戦略を正しく設計することが合否を左右します。


1.社会人受験は「時間がない」のではなく「配分が重要」

まず前提として理解しておきたいのは、
社会人受験生が不利になる最大の理由は
「時間が少ないこと」そのものではないという点です。

問題なのは、

  • 何にどれだけ時間を使うか
  • いつまでに何を完成させるか

この設計が曖昧なまま走り出してしまうことです。

実際、合格者の多くは、
限られた時間を非常に合理的に使っています。

2.社会人併願の基本方針は「数より質」

社会人受験では、
学部生のように多数校を併願する戦略はおすすめできません。

目安としては、

  • 本命:1校
  • 併願:1〜2校

多くても2〜3研究科までが現実的です。

理由は単純で、
研究計画書と出願書類の完成度を保てなくなるからです。

3.併願校は「準備の流用ができる組み合わせ」を選ぶ

社会人受験における併願のコツは、
準備の重複を最大化することです。

具体的には、

  • 研究テーマが共通
  • 求められる研究計画書の構成が近い
  • 試験科目が似ている

こうした研究科を選ぶことで、
一つの準備が複数校に活きる状態を作ります。

4.社会人受験で最優先すべきは研究計画書

時間が限られている社会人ほど、
最初に研究計画書に集中すべきです。

理由は明確で、

  • 書類の完成度が合否に直結する
  • 後半で挽回できない
  • 面接対策にもそのまま使える

からです。

筆記試験や英語対策を先に始めてしまい、
肝心の研究計画が後回しになるのは、
典型的な失敗パターンです。

5.平日の時間は「考える作業」に使う

社会人受験生におすすめの時間配分は次の通りです。

平日(短時間)

  • 研究テーマの整理
  • 先行研究の読み込み
  • 研究計画書の構成検討

休日(まとまった時間)

  • 研究計画書の執筆
  • 書類の推敲
  • 過去問演習

平日は「インプットと設計」、
休日は「アウトプット」と位置づけると、
時間を有効に使えます。

6.併願スケジュールは「締切逆算」がすべて

社会人受験では、
締切から逆算したスケジュール管理が不可欠です。

  • 出願締切
  • 書類完成の目標日
  • 添削・修正の期間

これらを最初に決めずに進めると、
仕事の忙しさに押されて一気に崩れます。

特に併願がある場合、
一番早い締切にすべてを合わせるのが基本です。

7.面接対策は「書類完成後」で十分

社会人受験生が不安になりやすいのが面接対策です。

しかし、
研究計画書がしっかりできていれば、
面接準備に長時間をかける必要はありません。

なぜなら、
面接で聞かれる内容の大半は、

  • 書類に書いた内容
  • その背景と考え方

だからです。

8.社会人併願で評価される姿勢とは

社会人受験生は、
時間制約があること自体がマイナスになることはありません。

むしろ、

  • 限られた時間で準備している
  • 明確な目的意識がある
  • キャリアと研究がつながっている

こうした点は、
大学院側から高く評価されやすい要素です。

9.社会人受験は「戦略」で勝てる

社会人受験は、
若い受験生との体力勝負ではありません。

  • 何をやらないかを決める
  • 併願を絞る
  • 時間配分を設計する

この3点を押さえれば、
忙しい社会人でも十分に合格を狙えます。

重要なのは、
「全部やろうとしないこと」です。

志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。