院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する
「慶應義塾大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは「社会人受験の合格スケジュール実例」です。
社会人受験生から、最も多く寄せられる質問のひとつが、
- 実際、いつから何を始めればいいのか
- 仕事をしながら、本当に間に合うのか
というものです。
結論から言えば、
正しい順序と現実的なスケジュールを組めば、社会人でも十分に合格可能です。
ここでは、実際の合格者に共通する
「典型的なスケジュール」を紹介します。
合格スケジュールの前提条件
今回紹介するのは、次のような条件の社会人受験生を想定した例です。
- フルタイム勤務(平日は忙しい)
- 受験研究科は1〜2研究科
- 秋〜冬に出願・試験がある大学院
特殊な才能や大量の自由時間を前提にしない、
再現性の高いモデルです。
【6〜7か月前】情報収集と研究テーマの仮決定
合格者の多くは、
この時期に次の2点を行っています。
- 受験する研究科の制度把握
- 研究テーマの仮決定
ここで重要なのは、
完璧なテーマを決めようとしないことです。
あくまで、
- 興味のある分野
- 問題意識の方向性
を言語化できれば十分です。
【5〜6か月前】指導教員リサーチと先行研究確認
次に行うのが、
指導教員と研究テーマの接続確認です。
- 教員の研究分野を調べる
- 論文や著書を読む
- 研究室で扱えるテーマかを確認する
この作業を早めに行うことで、
後の研究計画書作成が一気に楽になります。
【4〜5か月前】研究計画書の骨子作成
この時期から、
研究計画書の作成に本格的に入ります。
合格者は、まず
- 研究背景
- 問題意識
- 研究目的
といった骨組みを作ります。
ここで重要なのは、
文章の完成度よりも構造です。
【3〜4か月前】研究計画書の執筆と修正
この期間は、
社会人受験における最大の山場です。
合格者の多くは、
- 平日は構成調整・文献読み
- 休日は執筆・推敲
という形で進めています。
合格者の共通点は、
何度も書き直す前提で進めていることです。
【2〜3か月前】出願書類全体の完成
研究計画書が固まってきたら、
- 志望理由書
- 経歴書
- 推薦書(必要な場合)
といった他の書類を仕上げます。
この段階では、
すべての書類に一貫性があるかを重点的に確認します。
【1〜2か月前】筆記・英語対策の集中期間
書類がほぼ完成した段階で、
筆記試験や英語対策に集中します。
社会人受験では、
- 満点を狙わない
- 足切りを確実に超える
という戦略が基本です。
【出願後〜試験直前】面接対策
面接対策は、
出願後からでも十分に間に合います。
合格者がやっているのは、
- 研究計画書の内容を説明できるようにする
- 想定質問への簡潔な回答準備
- 指摘を受けた際の対応練習
この3点に絞った対策です。
合格者は「余白」を意識している
合格者のスケジュールには、
必ず余白があります。
- 仕事が忙しくなる時期
- 想定外の修正が必要になる時期
これを見越して、
早め早めに進めています。
ギリギリまで詰め込む計画は、
社会人受験では失敗のもとです。
社会人受験は「長期戦」ではない
大学院受験と聞くと、
長期間の過酷な戦いを想像する方もいます。
しかし実際には、
- 集中すべき時期
- 力を抜く時期
がはっきり分かれています。
このメリハリを作れるかどうかが、
合否を分けます。
合格スケジュールは「自分用」に調整する
ここで紹介したスケジュールは、
あくまで一例です。
重要なのは、
- 自分の仕事量
- 家庭環境
- 併願数
に合わせて調整することです。
その設計ができれば、
社会人受験は決して無謀な挑戦ではありません。
志樹舎
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


