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今回のテーマは
「修士論文テーマが固まる瞬間は、いつ・どのように訪れるのか」です。

修士論文について相談を受けていると、非常に多い悩みがあります。

  • テーマがいつまでも決まらない
  • これで本当にいいのか不安
  • 早く確定させないといけない気がする

ですが結論から言います。

修士論文テーマは、「決めよう」とした瞬間には固まりません。


1.多くの人が誤解している「テーマ確定のタイミング」

多くの学生は、

  • 修士1年のどこかで
  • ある日突然
  • きれいにテーマが決まる

と思っています。

しかし現実は違います。

修士論文テーマは、

  • 少しずつ形を変え
  • 何度も言い換えられ
  • 気づいたら動かなくなっている

というプロセスで固まります。


2.テーマが固まる「本当の瞬間」

テーマが固まる瞬間には、
ある共通点があります。

それは、

「この問いで書くしかない」と腹落ちしたときです。

  • 他のテーマが思いつかなくなる
  • 多少の不安はあるが、ブレなくなる
  • ここから逃げられない感じがする

この感覚が出たら、
テーマはほぼ固まっています。


3.テーマは「選択」ではなく「絞り込み」

テーマが決まらない人ほど、

  • 複数案から正解を選ぼうとする
  • 間違えたくないと思いすぎる

傾向があります。

しかし実際には、

テーマは「選ぶ」ものではなく、
「削って残る」ものです。

  • 面白くない問いを削る
  • 書けない問いを削る
  • 深められない問いを削る

その結果、
最後に残ったものがテーマになります。


4.テーマが固まらない最大の原因

テーマが固まらない最大の原因は、
能力不足ではありません。

それは、

「問いを言葉にしないまま考えている」ことです。

頭の中で考えている限り、
テーマはいつまでも流動的です。

  • 仮でもいいから書く
  • 人に説明する
  • 教員に投げる

これを繰り返すことで、
テーマは現実のものになります。


5.指導教員が「GOサイン」を出す瞬間

指導教員がテーマに対して、

  • それでいきましょう
  • もう大きく変えなくていい

と言う瞬間があります。

これは、

テーマが完璧だから
ではなく

修士論文として成立すると判断した
という意味です。

ここまで来たら、
細部よりも「書き切ること」を優先します。


6.社会人学生は「固まるのが遅くていい」

社会人学生は、

  • 読む時間が限られている
  • 考える時間が断片的

という制約があります。

その分、
テーマが固まるのが遅くなることもあります。

ですが、それは不利ではありません。

テーマが固まる速さと、論文の質は比例しません。


7.テーマが固まらない時期は「正常」

最後に強調しておきたいのは、

  • テーマが揺れる
  • 不安になる
  • 何度も書き直す

この時期は、
研究が進んでいる証拠だということです。

本当に危険なのは、
最初から一度も揺れないテーマです。


まとめ

修士論文テーマが固まる瞬間は、

  • ある日突然ではない
  • 正解を選んだ瞬間でもない

問いを削り、
言葉にし、
腹落ちしたときに訪れます。

焦らなくて大丈夫です。
固まるべきときに、必ず固まります。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。