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今回のテーマは
修士論文の結論が弱くなる本当の原因
です。
「最後まで書いたのに、評価が伸びない」理由
- 全体はそれなりに書けたと思う
- データも分析も入っている
- でも「結論が弱い」と言われた
結論は、論文全体の価値を最終的に判断される場所です。
そして結論が弱くなる原因は、ほとんどの場合「結論の書き方」ではありません。
原因は「結論の章」ではなく、その前にある
結論は、次の積み重ねの結果です。
- 序章
- 研究課題
- 本論
- 考察
途中が弱ければ、結論だけ強くすることはできません。
原因① 研究課題にきちんと答えていない
- 研究課題は書いてある
- しかし結論で明確に答えていない
その結果、
「示唆が得られた」「一定の傾向が見られた」
といった曖昧な表現で終わってしまいます。
原因② 結論が「要約」で終わっている
- 各章の内容のまとめ直し
- 本論のダイジェスト
これは「まとめ」ですが、「結論」ではありません。
結論で求められているのは、何が明らかになったのか、その意味は何かです。
原因③ 新規性・独自性が結論に出ていない
新規性や独自性が本文にあっても、結論で触れられていないと、
で、結局この研究の新しさは何だったの?
という印象になります。
原因④ 言い切ることを怖がっている
- 「〜と考えられる」
- 「〜の可能性が示唆される」
慎重さは必要ですが、
研究結果に対して責任を持って言い切る姿勢が評価されます。
結論は「新しい情報」を書く場所ではない
結論で行うのは、次の3点だけです。
- 研究課題への明確な回答
- 本研究で分かったことの整理
- 研究の意義の再提示
強い結論に共通する構造
- 研究課題に対する明確な答え
- その答えが示す意味
- 新規性・独自性の再確認
- 今後の課題(控えめに)
結論は「論文全体の答え合わせ」
序章で立てた問いに対し、
本論と考察を通じて、最後にどう答えたのか。
これが一貫していれば、結論は自然と強くなります。
まとめ
修士論文の結論が弱くなる原因は、まとめ方ではなく論文全体の設計にあります。
結論は最後に頑張る章ではなく、
最初から見据えて設計する章です。
志樹舎
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


