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今回のテーマは
大学院入試で「出身大学」はどこまで見られているのか
です。


「学歴フィルターはありますか?」という質問の正体

大学院入試の相談で、必ずと言っていいほど出てくる質問があります。

  • 出身大学が地方大学なのですが不利ですか
  • 有名大学じゃないと厳しいですよね
  • 学歴フィルターって正直ありますか

この不安はとても自然なものです。
ただ、結論から言います。

大学院入試に、学部入試のような単純な学歴フィルターは存在しません。
しかし、
出身大学がまったく見られていないわけでもありません。

ここを誤解すると、戦い方を間違えます。


出身大学は「評価軸」ではなく「前提情報」

大学院入試における出身大学の位置づけは、次の通りです。

  • 合否を決める基準ではない
  • 研究能力の代替指標でもない
  • ただし、前提情報としては見られている

つまり出身大学は、ラベルではなく文脈として使われます。

教員が見ているのは、

この環境で、どんな訓練を受けてきたのか

という点です。


出身大学から「推測」されていること

  • どの程度の専門教育を受けてきたか
  • 研究的な訓練経験がありそうか
  • 卒論・ゼミの水準はどの程度か

これは評価というより、スタート地点の把握です。
ここを超えてくるかどうかは、研究計画書と面接で決まります。


有名大学出身でも落ちる人は普通にいる

  • 難関大出身
  • 成績も悪くない
  • それでも不合格

理由は明確です。

  • 研究テーマが浅い
  • 研究計画が弱い
  • 「大学名に乗っている」印象がある

大学院入試は、大学名で通る試験ではありません。


無名・地方大学出身でも合格する人の共通点

  • 研究テーマが具体的
  • 卒論や自主研究をきちんと語れる
  • 「なぜこの大学院なのか」が明確

つまり、出身大学を超える研究ストーリーを持っているということです。


出身大学が不利に働くのはどんなときか

  • 専門外からの挑戦
  • 研究経験がほぼ見えない
  • 成績・研究・職歴の接続が弱い

この場合にのみ、

この人は研究についていけるだろうか

という懸念が生まれます。
逆に言えば、ここを補えば問題になりません。


出身大学を「言い訳」にしないことが最大の戦略

  • うちはレベルが低かったので
  • 環境が良くなかったから
  • 周りに研究する人がいなくて

この姿勢は逆効果です。
教員はこう感じます。

では、大学院でも同じことを言うのでは?

出身大学の話をするなら、

  • その環境で何を工夫したか
  • 何を自分で補ったか

を語るべきです。


社会人受験では、出身大学の影響はさらに小さい

社会人受験の場合、出身大学の比重はさらに下がります。

  • 実務経験
  • 問題意識の具体性
  • 研究としての必然性

ただし、学部の専攻と研究テーマが大きくズレている場合は、 その橋渡し説明が必要になります。


出身大学は「武器」にも「背景」にもなる

出身大学は、 自慢するものでも、隠すものでもありません。

重要なのは、

その大学で、どんな研究的訓練を積んできたか
それが今の研究テーマにどうつながっているか

これを説明できれば、 出身大学が理由で落ちることはほぼありません。


まとめ

大学院入試で出身大学が見られるのは、

学歴でふるいにかけるためではなく、
研究の出発点を把握するためです。

大学名そのものが評価を決めることはありません。

出身大学を超えるのは、
研究テーマの明確さと、その必然性です。

志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。