院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「慶應義塾大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。

今回のテーマは
文学研究科の先行研究レビューで見られている視点
です。


「文献は読んでいるのに評価されない」理由

  • 文献はかなり読んだ
  • 主要研究者も押さえた
  • 引用もしている

それでも評価されないのは、
どれだけ読んだかを見ていないからです。


先行研究レビューの本当の役割

自分の研究が、どこに位置づくのかを示すこと

これができていないレビューは評価されません。


教員が見ている3つの視点

  1. 分野全体を理解しているか
  2. 主要な論点・対立点を把握しているか
  3. 自分の研究の立ち位置を説明できているか

視点① 「分野の地図」を描けているか

  • 研究の流れ
  • 立場の違い
  • 全体像の整理

これがないと、単なる文献リストになります。


視点② 論点・争点を整理できているか

評価されるレビューは、
誰が何を言ったかではなく、
どこが争点かで整理されています。


視点③ 自分の研究がどこに立つのか

先行研究の整理の後に、必ず

では、自分は何をするのか

が見えている必要があります。


落ちるレビューの典型パターン

  • 要約で終わっている
  • 文献数が多すぎる
  • 自分の研究との接続が弱い

評価されるレビューは「引き算」ができている

必要な文献だけを、必要な観点で扱っています。

なぜこの文献を取り上げたのかが説明できることが重要です。


先行研究は批判しなくていい

求められているのは批判ではなく、
位置づけです。

  • どこが有効か
  • どこが限界か

社会人・専門外の人ほど意識すべき点

  • 文献数で勝負しない
  • 分野を無理に網羅しない
  • なぜこの文献かを説明する

先行研究レビューは「研究の入口」

ここで見られているのは、

この先、研究を進められそうか

という一点です。


まとめ

  • 分野の理解
  • 論点整理
  • 自分の立ち位置

先行研究レビューは、
「私は、この場所から研究を始めます」
という宣言です。

次回は、文学研究科における指導教員の選び方と注意点を解説します。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。