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今回のテーマは、社会学研究科の研究室訪問・事前相談はどこまで必要かです。


社会学研究科の受験生が一番悩むテーマ

社会学研究科を目指す受験生から、
ほぼ必ず聞かれる質問があります。

  • 研究室訪問は必須ですか
  • 事前相談しないと不利になりますか
  • 行かないと落ちますか

結論からはっきり言います。

社会学研究科において、
研究室訪問・事前相談は「必須」ではありません。

しかし同時に、

やり方を間違えると、
マイナス評価になる可能性がある

これも事実です。


なぜ研究室訪問が話題になり続けるのか

社会学研究科で研究室訪問が
これほど話題になる理由は明確です。

社会学研究科の入試は、

研究テーマ × 指導教員 × 方法論

の適合性を、
非常に重視する入試だからです。

そのため受験生は、

  • 事前に顔を出した方がいいのでは
  • 覚えてもらった方が有利なのでは

と不安になります。

ただし、この発想自体が
ズレているケースも多いのです。


社会学研究科における事前相談の本来の役割

まず押さえるべき前提があります。

研究室訪問・事前相談は、

  • 面接の前倒し
  • 熱意アピール
  • 顔見せ

の場ではありません。

本来の役割は、

研究として成立するかどうかの確認

です。

  • このテーマは社会学研究になるか
  • 方法の選択は妥当か
  • 修士論文としてまとめられるか

これを双方で確認する場です。


研究室訪問が「プラス」に働くケース

研究室訪問・事前相談が
明確にプラスになるのは、次のような場合です。

  • 研究テーマがかなり具体化している
  • 方法論について確認したい点がある
  • 指導教員との専門的重なりが大きい

この場合、

  • テーマの微調整ができる
  • 計画書の完成度が上がる
  • 不安要素を事前に潰せる

という実利があります。


研究室訪問が「不要」なケース

一方で、
無理に研究室訪問をしなくてもよいケースもあります。

  • テーマがまだ曖昧
  • 文献整理が不十分
  • 相談内容が抽象的

この状態で訪問すると、

まだ早い
まずは計画書を固めてから

という印象を与えやすくなります。

結果として、

指導が大変そう

と受け取られることもあります。


社会学研究科でやってはいけない研究室訪問

評価を下げてしまう典型例を整理します。

  • 「何を研究すればいいですか」と聞く
  • 研究計画書を持っていかない
  • 社会問題への関心だけを語る

これらは、

受け身
研究者として未成熟

という印象を与えます。


評価される事前相談の内容とは

評価される研究室訪問・事前相談では、

  • 研究テーマの仮説
  • 問いの立て方
  • 方法選択の理由

が整理されています。

質問も、

  • この問いは社会学的に成立しますか
  • この方法で検討可能でしょうか

といった、
研究の妥当性確認に集中しています。


「会ったことがある=有利」ではない

重要な誤解を解いておきます。

研究室訪問をしたからといって、

  • 顔を覚えてもらえる
  • 好印象になる

だけで合格することはありません。

最終的に評価されるのは、

提出された研究計画書の中身

です。

むしろ、

  • 事前相談の内容
  • 提出書類の内容

がズレていると、

整理できていない
話が変わっている

と、マイナス評価になることもあります。


社会人受験生が特に注意すべき点

社会人受験生は、

  • 実務経験を話したい
  • 現場感覚を評価してほしい

と考えがちです。

しかし社会学研究科では、

実務経験そのものは評価対象ではない

という点を忘れてはいけません。

評価されるのは、

  • 経験を
  • 研究対象として
  • どう相対化できているか

この一点です。


研究室訪問に行く前の最低条件

研究室訪問・事前相談を考えるなら、
最低限、次の準備が必要です。

  • 研究テーマの仮設定
  • 主要な先行研究の把握
  • 研究計画書の骨子

これが揃っていない場合、
無理に行く必要はありません。


社会学研究科における正しい判断基準

研究室訪問をするかどうか迷ったら、
次の問いで判断してください。

この相談は、
研究計画書の質を上げるか

YESなら行く価値があります。
NOなら、まだその段階ではありません。


研究室訪問は「戦略の一部」

最後に最も重要な考え方を伝えます。

社会学研究科における研究室訪問は、

合格の必須条件ではない

一方で、

使い方次第で合格を安定させる武器

になります。

  • 行くこと自体が目的
    ではなく
  • 研究を前に進める手段

として位置づけることが重要です。


まとめ

社会学研究科の研究室訪問・事前相談は、

  • 必須ではない
  • しかし軽く考えると危険

という位置づけです。

  • テーマが固まっているか
  • 相談内容が研究的か
  • 書類と整合しているか

この3点を満たす場合にのみ、
大きな意味を持ちます。

次回は、
社会学研究科の面接で必ず聞かれる質問と意図
を解説します。

ここから、
面接対策の核心に入っていきます。


志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。